何時もの景色。コイルを巻き始めました。今迄なら、ネットワーク用なのですが・・・・・・。
今回はチャンネルデバイダー用。
今迄にも、散々僕のチャンデバの考え方をアップして来ましたが、此処でもう一度まとめてみます。
一般にはパワーアンプから出た信号をネットワークで、必要帯域に分けて、各ユニットに信号を供給します。
このネットワークの問題点。
まあ何でもそうですが、余計な物を通せば、信号は歪んできます。特にネットワークは電力を扱いますので、尚更。
更に一番の問題は出口に繋がるスピーカー。
ネットワークの定数を計算する時には、スピーカーのインピーダンス値が計算式の中に入ってくるのですね。
つまりインピーダンスが判らないと、ネットワークの計算は出来ないのです。
すると、『メーカーでインピーダンス値を発表しているじゃないか。』なんて言い出す人が現れて・・・・・・(笑)。
エーーーー。メーカー発表のインピーダンス値と実測値を比べたら・・・・・。
特にコーン型のユニットは、周波数によって大幅に(数倍に)値が変るんですね。
そう成ると、正しい値を計算しようなんて無理なんです。
更に問題。スピーカーってマイクロフォンと同じ構造。自分自身で電気を発電して、これからもネットワークに信号を入れてしまいます。
つまり、ネットワークは机上の計算通りには働いていないのです。
ネットワークを机上の計算通りに働かせるには・・・・・・・?
スピーカーを繋がないで、純抵抗負荷にする事が、唯一の方法です。
で、ハ~~~~~?スピーカーを繋がなくちゃ、音が出ない。
ハイ、其の通り。で、この純抵抗で受けた計算通りに分割された信号を、其々のパワーアンプに接続し、スピーカーを直接駆動。
こんな方式が僕のチャンデバ。
なんで、こんな面倒な事を・・・・・・・・?
過去に散々、色々なチャンデバを使いましたし、自作もしました。ヤハリチャンデバにも問題点が山積み。
其の時点では、どちらも問題を抱えているが、ネットワークに軍配を上げたのが僕なのです。
ところが、ネットワークの一番の弱点。クロス周波数が低くなると、ウーハーとアンプの間のコイルが非常に大きくなり、ウーハーの駆動力が弱く成ってしまうのです。
特に500Hzを下回ったりすると・・・・。
僕のオイロダイン。ミッドバスを追加の予定。そう成るとクロスは300ヘルツ以下。
もう、ネットワークでは処理が無理。
そんなこんなで、ヤット考え付いた方法なのです。
特に今回選んだEL84。パワー管のクセに増幅率が大きく、入力感度も高い。
今回の使い方にピッタリ。
現在パワーアンプとして使われているチャンデバ。
要はチャンデバ単体の性能を(音質を)知りたかったのです。
チャンデバとして使いますと、各帯域に分けた音に成ってしまいますので、チャンデバ単体の音の判断が難しいのです。
そんな時に、僕の良い判断材料が、10Wをどう鳴らすか?だったのです。
結果は合格。
さあ、本来の使い方。チャンデバとして来週早々にはディビューです。
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