水平、垂直共に、メタル受けと言う構造の僕のトーンアーム。
強度は取れますが、初動感度がベアリング、ビボット、ナイフエッジ等と比べると落ちてしまうのは仕方が無い構造です(感度よりも強度が重要と考えています)。
でも、少しでも感度は上げたい。
写真でお判りでしょうか?
砲金メタルの周りに付いている白い物質。
実は、コンパウンドの残りです。(勿論最後は奇麗に洗浄します。)
シャフトは旋盤で仕上げ、メタルはリーマで仕上げますが、若干きつめで仕上げます。
其処で、シャフトに微粒子のコンパウンドを塗り、メタルの中でクリクリと。
最初はきつく中々廻りませんが、小一時間も頑張っていると、スムーズに廻るように成ります。
先日、精密工作機械を作っている工場がテレビで紹介されていました。
最高級の精密工作機械のベッドの平面は今でも人間の手による物のようです。
勿論僕は大拍手。
程々の物を大量に安く生産するには機械に敵いませんが、本当に良いものは人間の手によらないと難しいようです。
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