只今活躍中のチャンネルデバイダー。
4本のEL84に対して、不釣合いに大きい整流管。
実は・・・・・・・。
組んですぐ、周りの調整も毎日コロコロ変わっていた頃。
整流管、でか過ぎてカッコ悪ーなー・・。
テーブルの上に、小型整流管のGZ34が1本転がっていた。
差し替えてみると、音の変化が無い。
へへ、めっけ。
デザイン的にこの方が似合う。普通は音が変わる筈なのに、変化が無いんなら此れでイイヤ・・・・・。
今年の2月初めの事です。
其の侭今日まで、音楽を楽しんでいたんだけど・・・・・・。
なんか今一音楽に元気が無い。薄いベールをかぶっているみたい。
ひょっとして・・。
整流管を写真の物に交換。
ハハ、変わり過ぎ。
ベールが取れた。演奏家が目を見開いた。音楽の実在感が丸っ切り違う。
僕の最近の真空管の選び方。直熱管をどんどんなくして傍熱管へ移行する方向。
要は300Bを止めてEL34に、VT25を止めてEL84に・・・・・。
ところが整流管だけは違う。直熱管は止められない。
じゃあ、市販のアンプの傍熱管を直熱管へ交換したら・・。
絶対にやらないで下さい。整流管を痛めます(チョークインプットならOK)。
普通の市販のアンプで、電源に整流管を使っている物。僕の知る限りでは全てコンデンサーインプット。
このコンデンサーが拙い。まず40μ程度が普通。
傍熱管は此れで良いのだけれど、直熱管は此処に使えるコンデンサー。精々10μ以内。
此れを守ると整流後の電圧ががくんと落ち、他の真空管の動作点が狂います。
直熱整流管は確かに音が良い。でも使い方に、直熱管を前提のアンプ設計が必要です(電源トランスに特注品が必要、市販トランスのB電圧では使えない)。
基本的に製造も打ち切られて、あと何年この贅沢が出来るのか・・?
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