今日は、明日納めるアンプの電源コードの作成。
電源コードにも、チョット拘っています。
HPの方にも載っていますが、スタッカード接続。
此処へ来られる方にも『スタッカード接続』の検索で来られる方が、結構多いのです。
言葉は知っている。でも接続方法は知らない。接続は知っているけど、どの様な理由で使うのか?
その辺の解説です。
基本的に4芯の配線材を使います。
写真を見ていただくと判りますよね。4本の線を対角線上で接続しています。
単に配線の抵抗を半分にしたいのでしたら、対角線ではなく隣と接続しても同じです。
なぜ対角線なのでしょう?
エーーーー。此処からはコンデンサーの話へ・・。
スタッカード接続は、コンデンサーを理解しないと、意味不明に終わります。
コンデンサー。詳しく勉強したい方は是非専門書で勉強して下さい。その勉強が済んでから、あの真空管の音はどうこうと騒いでも、遅くは有りません。
逆にコンデンサーの働きも判らないで、あのトランスは・・・。なんて騒いでいる人が、多過ぎる様に感じます。
コンデンサー。最近はキャパシターなんて呼んでいますね。基本的に同じ物です。
構造は導電物質(基本的には金属)で絶縁体を挟んだ物。
つまり二枚の金属の間に絶縁体が有ります。
で、このコンデンサーの容量は、向かい合っている金属の面積と、絶縁体の厚みで決まります。
絶縁体の厚み=金属板間の距離。
そして、向かい合っている面積が大きく、絶縁物が薄い程、容量は大きく成ります。
此処で、コンデンサーの基本性格。
直流は通しません。交流は通しますが抵抗を持ちます。この抵抗値をリアクタンスと呼びます。
計算式は、
Ω(リアクランス)=1÷(2πfc)に成ります。
fは周波数、cはコンデンサー容量(単位はF)
つまり周波数によって抵抗値は変わり、周波数が高い程抵抗値が減り、コンデンサーの容量が大きい程、ヤハリ抵抗値は減るのです。
此処で直流ですとfが0ですからリアクタンスは無限大に成るのですね。
此処迄を要約すると、コンデンサーは金属が向かい合うと出来上がる(絶縁体が空気でも出来る)。
向かい合う面積が大きく、間隔が狭いと容量が大きく成る。
周波数が高い程、通し易く成る。
この事を良く考えて、スタッカード接続を見て下さい。
続く
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