最近の復刻盤の悪口を言ったら、聞こえたのかなー。暫くぶりに有る商社の営業マンが僕のところへ。
彼との付き合いは30年近く。
彼も僕の好みは知っているので、滅多に売込みには来ない。
その彼が、僕に聞いて欲しいレコードが有ると言う。彼もコアキシャルを愛用中。取り敢えずは信用出来る耳の持ち主(とは言っても営業トークには注意、笑)。
持って来たのは写真のレコード。
フルベンのベートーベン9番とハイドンの変奏曲の二曲が入っている。
まあ、第九は演奏時間が中途半端で、レコードを作る時は2枚組みで余ったところへ別な曲、と言うのが一般的。
で、この第九。有名なバイロイト盤ではない。
1942年、ベルリンフィル。
実は、このレコード東芝盤で僕は持っていて、バイロイトより良い演奏と思っている。
営業マンも、この演奏の国内盤を僕が持っているとは思わなかったみたい。
でも、聞き比べるにはバッチリ。
最初は国内版からスタート。彼もこの演奏は気に入ったみたいで、僕は聞き比べる為に途中で針を上げようとしたら、『最後まで聞かせて。』と言う始末。
正直、この手の演奏をキッチリ鳴らせる装置は中々無い。
SP復刻のモノ盤なのに奥行きがきちんと出ている。
僕も第九を聞くのは暫くぶりなので、気持ち良く最後まで鑑賞。
さて、問題のレコード。
針を下ろした瞬間に判った。SP盤の針音が違う。国内盤はもっと鈍いと言うか殆ど聞こえない。要は、ノイズを嫌う人の為に、ノイズカットをしているみたい。ノイズだけカットする方法は無い。ノイズと同時に音楽成分もカット。
音が出てきた。鮮度が違う。ハハハ、完敗。
でも、嬉しい。すぐに僕の分を注文。
全プレス枚数500枚(2枚組みだから1000枚か)。
残りの枚数は100枚(セット)を切っている様。
値段はチョイ高いです。でもロシアの原盤の中古価格の1/10。
税込みで¥31.500。
欲しい方は僕まで連絡を下さい。
基本的に地方発送はご勘弁下さい。
此方へ来る事の出来る方だけとします。
お早めに。