先日預かりました電源部に続いて、アンプ本体。
本体は22~3年前に作ったものです。
その後の改造歴はすごい歴史。
電源強化。イコライザーをCRからLCRへ。CR結合を全段トランス結合。イコライザー段にはパーマロイコアのトランスを奢りました。
当時、このアンプの中で最強バージョンだったのです。
僕も同じ仕様で使っていました。
でも、人間進歩します。僕も20数年其れ成りに勉強しました。
今、このアンプのオーナー宅へ貸し出し中のプリアンプ。
最新バージョン。
基本回路は全く変わっていません。
シャシは強化タイプです。
CR素子は殆どが違っています。
でも、トランス結合やLCRの様な高価なパーツは使わず、全段CR結合。CRイコライザー。電源トランスも1個(写真のアンプは3個)。
一番の違いは真空管の動作点。
結果、今のアンプが勝ってしまったのです。
基本回路は変わらず、パーツは落として有るのに・・・・。
勿論、最新バージョンアンプをトランス結合にすると・・・・・。
この写真の物。なんだか判りますか?
まあ、僕の作っている物を理解している方ならハハ~~ン。
実はプリアンプの電源。
20年近く前に作った物です。
当時のプリにオプション設定をしたものです。
オプションと言いましても此れだけの電源ですから、本体価格と殆ど同額でした。
当時作った侭で、一度も開けた事の無い電源です。
内部はこんなにアッサリ。ブロックケミコンを多用していた時代ですので、こんなものです。
でも、20年近く経っている物に見えますか?
真空管ソケット周り。普通のアンプでしたら、此の辺は埃でいっぱい。
なぜなら無いか?
答えは簡単です。シャシが密閉構造。放熱口を開けていません。
放熱口を開けないで大丈夫か?ナンテ意見も有りますが、20年の実績が有ります。
で、今回の仕事。この電源を利用して、プリアンプ本体を新しい物にする計画。
勿論、電源のコンデンサーは全て入れ替え。
さてさて、どの様なアンプに成りますやら・・・。