平成19年4月18日開店。店主の日々の日記です。
ネットワークの納品が終わり、チョット一息。

さて、今日からは・・・・・・・。


懐かしい

オンライフのU-22の改造です。僕のHPで、このアンプを愛用していた事を知った方からの依頼です。

でも、嬉しいですよね。見た事も有った事もない僕を、HPで信用されて、『一切お任せします。』と言われたのですから。

とても嬉しいと同時に、凄いプレッシャーも感じます。全て任される。と言う事は全責任僕ですので・・。

話は飛んでしまいますが、『○○○のパワー管を使ってアンプを作って下さい。』なんて言う依頼は簡単なんですね。それを使えば良いんでしょう?
と成ってしまいますから・・・・(笑)。

尤も、そんな仕事は請けた事が無いのも事実ですが・・。

電話で、お使いのスピーカーは判っていますので、それに見合ったチューニングです。

作られて30年以上経っているアンプですので、アンプドック(人間ドック)は必須。

で、二重梱包で送られて来たのですが、開けて見て驚きました。
外のダンボールを開けると、内側には見覚えの有る段ボール箱。上から見ただけで判る僕も異常ですが・・・・。

これ、オリジナルの梱包箱じゃ・・?


驚いた

出して見て、更に驚き。ダイナベクターに成っている。僕はこの箱は見た事が無い。

本当に最終モデルのU-22の様です。
僕は、このアンプをかなりの台数販売しましたが、ダイナベクターの箱が有るなんて知りませんでした。

これから、じっくり掛かります。オーナーの方に喜んで貰える様に・・・。

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本日3個目のアップ。乗ってます(汗)。

イヤ、入力VRの話を書いていましたら、昔の事を思い出しまして・・・。

あるお客様が、愛用のプリアンプを持ち込んできました。
DENON(当時はデンオンと発音、漢字で電音なんだから)のPRA-1000B。デンオン最後の管球アンプ。1975年(?)の発売で当時¥230,000もした高級機。当時大卒の初任給¥6万円もらえたかな?。

そのお客様。『音の鮮度が低い。思い切ってマークレビンソン(LNP-2L)を買っちゃおうか。』との勢い。
当時、マークを店頭で極普通に使っていた。

普通の店員なら、揉み手で出迎えだろうけど、ピンキー君(其処の店長)『そのアンプ、手放すのでしたら、駄目元で弄りません。』

店内で、アンプの解体ショー(笑)。と言って、当時の僕の実力じゃ、球の動作点を弄る力は無く・・・・・。

で、やった事。お客様のさわらないSWを片っ端から短絡をした。
入力セレクター、バランスVR、トーンコントロール、テープモニター、モードSW、etc,etc。

勿論、いっぺんに全部を弄るのではなく、一箇所ごとに音質確認。
一箇所弄るごとに、音の鮮度がどんどん上がり・・・・・・。

お客様。『此れならマークは要らないや。』
マークレビンソンを売り損ねた、駄目店長です・・(汗)。


僕のアンプに、何も付いていない理由。この経験が生きています。

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店を開けて28年を越えました。
今年の開店記念日は、骨折中と言うなんとも・・・・・・・。

28年間もアンプを作ってきますと、結構なバージョン数が有ります。
其の中で、かなりのキワモノ。修理に帰ってきました。

イエ、キワモノと言っても、決して怪しいアンプと言う物では有りません。

当時(今もそうか)、僕の作るアンプは大きく重い。
口の悪い友人達『ピンキーさんは小型のアンプが作れないんだよ。』

この様な発言は僕の心に火を点けます(笑)。

やってやろうじゃない。今のアンプと同じ回路、同じ機能を持たせた小型プリアンプを・・。

当時のプリアンプの電源シャシ。この中に組んでしまおうと言うなんとも危険な思い付き。

で、思いついちゃうと勇猛突進。他の仕事はほっといて(もっとも当時の僕は今程忙しくも無く・・・汗)パーツ選びから始めます。

徹底的に小型パーツを。と言って性能が今一では拙い。
今みたいにネット検索で調べられる環境では有りませんから、取引先に電話作戦。

見事、小型プリの完成を見たのです。
ほんの数台の作品です。まあ作る方も買う方もジョークが判らないと・・・・(笑)。

其のアンプの内の1台。ナントお店で活躍中。店のBGMに使われていますから、使用時間は半端ではないんですね。

VRの調子がオカシイ?と言う事で帰って来ました。

早速測定です。

懐かしいアンプ


内部


平ラグ

見事にギュウギュウ詰め。小型平ラグの両側にパーツが並んでいます。

僕のアンプでは標準回路のECC82、3段CRイコライザーもキッチリ入っています。

手抜きは一切していません。
でも、同じ回路でも標準の大型プリには音質で敵わないんです。
理由は電源。
標準プリは、このシャシに電源だけが入っているのですから比べるのが無理ですね(笑)。


製造日

シッカリと入っている製造日。
長年ご苦労様。

で、故障の原因は各部の接触不良。
年月的に仕方の無いトラブルです。
各接点のクリーニングで治りました。


完成

正面から。今見てもカッコいいアンプと思います。

また作ろうかな。

今なら、シャシにもっと贅沢できるし、文字の彫刻を頼める所も見つけましたし。

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一昨日から頑張っています、アンプ改造。

単純作業ですが、兎に角数が多い。

OPTへの配線と定数変更も終り、出来たーって思ったのに・・・・。

未だ残っていた

ヘッドアンプ部のカソード抵抗とグリット抵抗。
未だ残っていた。

で、写真でお判りの様に、あまりにも巧くつけ過ぎた。
半田ごてが入らないよー・・・・・。


鏝先交換

こんな時は鏝先の交換です。

右が普段僕の愛用している鏝先。
先が広いので、対象物への熱伝導が早いのです。

大物の半田付けには必須。

今回の作業には無理ですね。

で、左の鏝先へ交換。

さっさと出来ると思ったら大間違い。

僕の愛用の鏝。1分で暖まります。
冷めるのには10分以上・・・・・・・。

冷める間にアップしているBLOG・・・・・・・・。

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エーーーーー。オーナーの方から了解が得られましたので・・・・・。

チョット変

さあ、作業に入ります。今回、特に手を焼く部分は有りません。工数は多いですが、楽な仕事の部類です。

で、アンプを裏返し。
裏からの写真・・・・・・・・・・。
左端?


チョット変

訳の判らないスプリングが顔を出して・・・・・。
此処でピンと来たら、かなりの愛読者(笑)。


種明かし

底板を取ると・・・・・。
ナント真空管が2本、クランプされています。

そう、通常の僕のプリアンプ。此処には真空管は入っていません。

オーナーの悪戯(ウソウソ、叱られてしまう)。

エーー、ヘッドアンプ内蔵なのです。
此れが世界で1台のアンプの正体。2台作ったのですが(一台は店頭用)、其の店頭用はバラされて跡形も有りません。

本当に1台きりです。

で、僕がそれ以上作らなかった理由・・・・・。


苦労

判ります?ラグ。1本1本、シャシに立っているのです。この為に、シャシに切ったネジ穴。百数十本。

兎に角、イヤに成りました。よく間違えずに切ったと自分でも感心。

もう、ダレも頼まないでね(大汗)。

当時、ブロックケミコンの音の悪さに気付き、チューブラコンへの変更時期だったのです。

もし、アンプを弄っている方。2~3本同梱してあるブロックケミコンを、チューブラコンへ改造して見て下さい。

音は間違いなく良く成ります。ブロックケミコンを百叩きの刑にしてやりたい。

でも・・・・・・・・・・。

ブロックケミコン、配線のし易さは天下一品。メーカーは使う筈だよねー。って無茶苦茶気付く筈。

で、苦心末のラグ配置だったのです。


全体像

全体像。
もう作りたくない・・・・・・。

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トランス追加

抵抗の交換だけの予定だったアンプ。
僕の余計な一言。
ピ『トランスのスットク、有りますよ。』

聞かされる方には、手招きされている様に聞こえたんだろーなー・・(汗)。

抵抗交換と同時に、出力トランスを付ける事に成りました。

正直、最終的には付けるんだし、其の場合、貴重な抵抗器をまたもや交換。抵抗器を無駄にしないで済みますし・・・。

昨日は、写真のアルミのプレートを作っていたのです。

これから、作業開始。

でも、後ろで鳴っているレコード。ドンドン調子が上がっている。
ツ・ラ・イ・・・・・・・。

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考えたら此処10日間ほど、自分の装置のグレードアップだけ。
そりゃ、自分の装置の音が良く成るのは嬉しいけど・・・・・・。

早い話、見入りゼロ。

オイオイ、やばいよ。

でーーーーーー。

新旧

以前に頼まれていた仕事です。

写真の抵抗器。右は御馴染みアーレンブラットレイ。有名な米国製のアンプは、殆ど此れが使われています。

国産のアンプでも、此れを使っているのをうたい文句にしている物も。

僕も、店を開けて20年近く愛用。
確かに国産金皮よりは良かった。

でも、問題点も沢山。
まず値がいい加減。金帯を付けちゃいけないですね。
ノイズレベルも大きい。でも音色が金皮よりは好ましいので、使っていました。

何時までもA&Bに負ぶさっている訳にも行かず、散々探して見つけたのが左の抵抗。

残念ながらこれも2~3年前に生産完了。
完了間際に、出来るだけかき集めた。

今回の仕事。
このアンプ10年ほど前の作品。

抵抗は全てA$B。
此れを全て左の抵抗に交換です。

何個交換なのかなー。
頑張ろう。

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健康診断

昨日はヒーター電圧の測定で時間切れ。

今日はB電源を繋いで、最終チェックです。

電源SWをON。
テスター棒を素早く移動し、各真空管に正常な電流が流れているかを測ります。
1本の真空管に手間取っていると、異常電流の流れている真空管を駄目にしかねません。

さっさと測るのが重要。

で、各真空管。見事計算どおり。なんせ、電源が違うのですから、中々計算通りに行かないのが普通。

要は計算値に対して、チョットずらした抵抗値で組みます。このサジ加減具合は経験で覚えるしか有りません。

電流値が決ればもう安心。これからはユックリと測定。

フォノ入力に1kHzの正弦波を入力します。

見辛いですが、オシロの波形はイコライザー段の出力波形。
上下(左右ch)の波高値が揃っています。重ねるとピタリ。
ノンNFですから見事。
増幅率は1kHzで40dB。
このぐらいのゲインは欲しいですね。

出来上がったアンプは、試聴の前にこの様な健康診断が必要です。

耳での好みの前に、まず健康体。
特に、人様に渡すアンプですから。

さあ、これから仕上げ。配線のバインドです。

今日中には完成です。

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