本日、初めての方の来店。
なんと、伊藤喜多男氏製作のアンプを持参。
長年使ってきたので、健康チェックを・・。
流石に氏の作ったアンプ。経年変化は殆ど見られず・・。
レコードを聴きながら、氏の思い出話に花が咲き・・。
その内、持参のアンプへのほんの少しの不満点。不満と言う程のものでも無く、要はもうチョイこう言う鳴り方に成れば・・・。
ピ『試してみますか?』
初めてのアンプでも、氏のアンプなら回路は判る。
動作点をチェック。僕の使う動作点とはチョイ違う。この辺が作者の癖の出るところ。
どちらが良いとは、一概に言えない。
で、一部の回路を手直し。勿論いつでも戻せる範囲。
自分のアンプならこの手直しで音がどの様に変わるかは直ぐに判るけど、人様の作ったアンプ。100%の自信は無い。
ピ『試聴してみて下さい。望みの方向へ振ったつもりです。気に入らなかったらいつでも戻します。』
さあ、どうなるかなー。凄い楽しみ。
なんと、伊藤喜多男氏製作のアンプを持参。
長年使ってきたので、健康チェックを・・。
流石に氏の作ったアンプ。経年変化は殆ど見られず・・。
レコードを聴きながら、氏の思い出話に花が咲き・・。
その内、持参のアンプへのほんの少しの不満点。不満と言う程のものでも無く、要はもうチョイこう言う鳴り方に成れば・・・。
ピ『試してみますか?』
初めてのアンプでも、氏のアンプなら回路は判る。
動作点をチェック。僕の使う動作点とはチョイ違う。この辺が作者の癖の出るところ。
どちらが良いとは、一概に言えない。
で、一部の回路を手直し。勿論いつでも戻せる範囲。
自分のアンプならこの手直しで音がどの様に変わるかは直ぐに判るけど、人様の作ったアンプ。100%の自信は無い。
ピ『試聴してみて下さい。望みの方向へ振ったつもりです。気に入らなかったらいつでも戻します。』
さあ、どうなるかなー。凄い楽しみ。
暫くぶりに作業机に乗った『ピンキーガレージアンプ』。ホント、彫刻屋の馬鹿。本当ならLiberoってかっこよく入っている筈だったのに・・・・。
まあ、音には関係ないから・・・・・。
今迄、このアンプ。ドライバーとツィーターを駆動。と言っても入力はフルレンジで入ってくるので、入力トランスは1個で済ませていた。
今度はそうは行かない。完全独立動作。
入力トランスを1個追加。で、此れが高い。
全部で4個追加なので、かなりの出費。
でも、此処をケチってしまうと、今回のマルチアンプ構想は成功しない。
でもねーーーーーー。このトランス、真空管1段増幅更にトランスを背負わせるよりも高い。
音質が良いので仕方が無いか・・。
で、このアンプ、ツィーターとドライバーをドライブするのだけれど、其々のユニットのインピーダンスが違う。
ドライバーは15Ω。ツィーターは8Ω。結果出力トランスの二次側も其れに合わせて16Ωと8Ω。
さて此処で問題です。
どちらのchにも同じ入力を加え8Ωの出力を2V出る様に入力電圧を調整しました。
それでは、16Ωのchの出力電圧は何ボルトでしょう?
今日は答えを書きません。 明日(笑)。
今回のパワーアンプの入力に使ったトランス。パワー管をダイレクトにドライブするのですから、扱える信号電圧はかなり高いものです。
と言って、大きけりゃ良いのか?
僕が散々書いていますよね。適正レベルのトランスを使う事。
余裕は6dBも見ておけば十分です。
余裕が大きいと言う事は、微細な信号は通せないトランスです。
何事にも適材適所。
出来上がったパワーアンプのチェック。
右後ろのオシロの波形。逆相です。
此れは左右を測ったのではなく、入力と出力を測っています。
つまりこのアンプは逆相アンプ(入力と出力の関係)。
真空管を知っている方なら、すぐに判りますよね。だって単管なんですから。
エーーーー。真空管の基本。
入力信号と出力信号は逆相に成ります。
動作原理が判っている方なら『今更、言わないでよ。』ですね。
ですから、2段増幅ですと同相出力に成ります。
で、此の辺の規格。何処にも無いのが現状です。
要は市販のアンプ。入力に対して出力の位相が合っている保障が無いのです。
マルチアンプで、違うメーカー製(違う機種)を使っている方は要チェックなんです。
同じパワーアンプを使わないと音が繋がらない、ナンテのも此の辺に原因が有るのかも知れません。
そう言えば、2~3年前にチェックしたチャンネルデバイダー。
其の世界では、結構有名なガレージメーカーの製品です。
5chのデバイダーでした。
結構笑えたのです。
隣どおしのchが全て逆相なんですね。
つまりウーハー領域が正相ならミッドバスは逆相、ミッドは正相、ミッドハイが逆相、ハイが正相。
こんな感じだったのです。
多チャンネルでの、スピーカーシステムを成功させる秘訣は、各ユニットの位相管理と思っています。
これから残り2台のアンプを改造しますので、全て逆相アンプにしないと拙いですね。
さあ、明日の準備です。出力の負荷を8Ωで組んでいますので、10Wに合わせて16Ωへ変更です。
で、僕のアンプは二個の出力トランスの二次側をパラっています。それで16Ω負荷に合わせると言う事は・・・・・・・。
各トランスの負荷を32Ωにしないといけないんですね。
オイオイ。そんな・・・・・・・。
エー、僕愛用のトランス。二次側は8組のコイルの組み合わせでインピーダンスを調整しています。
8Ωの場合。4組をシリーズ接続。シリーズにした二組をパラっているんですね。
と言う事は、8組全てをシリーズ接続すれば32Ω。
実際に其の接続も、インピーダンスの表示は無いですが、接続表に載っています。
いけるんですね、32Ω。
で、此処でトランスの問題。
先の8Ωの接続。4組をシリーズ。其れが二組出来ていますね。
この4組のシリーズ、片方だけでのインピーダンスはいくつでしょう?
アンプを弄っている方なら此の辺を理解していませんと、トランス接続は難しいですね。
答えは8Ωです。え、4Ωじゃないの?違います8Ωです。
で、この8Ωのコイル二組をパラっても8Ωなのです。
此の辺を理解していないで、平気でトランス結合アンプを売っているところも有りますね。
同じコアの上でパラった場合、要は巻線の断面積が倍に成った事と同じなのですね。ですからDCRは半分に成りますが、インピーダンスは変りません。
今度はシリーズにすると・・・・・・。二乗に成ります。つまり倍の二乗、4倍です。
トランスのインピーダンスは、巻き数比の二乗倍なんですね。
と言う事なので、昇圧比の高いトランスは、前段の出力インピーダンスが十分に低くないと高域特性が悪化します。
今回のアンプ。入力トランスの昇圧比は1:4ですから、初段管の入力インピーダンスに対して、アンプの入力インピーダンスは1/16に成ります。
ですから、初段管を使わないでトランスで昇圧したアンプには、其の前のアンプの出力インピーダンスは十分に低いものが必要です。
僕のチャンデバでしたら数Ωで送り出せますので、完全にOK。
ビンテージの管球アンプでは苦しいでしょうね。
全ての作業が終わり動作チェック。
測定器では、音の良し悪しは判りませんが、健康チェックには欠かせません。
不健康なアンプの音を、評価しても意味が有りませんし・・。
右に若干見えるオシロスコープ。
1kHzのサインウェーブ。左右の差もなし。
低い周波数から高い所までスイープ。
最後には矩形波。
発振している(発振しかかっている)アンプにはキツイ信号。
此れも無事にクリアー。
健康体な事を実証。
此れで、安心してお客様に渡せます。
さあ、次の仕事・・・・・・(休めない)。
昨日はカラーを作った所で時間切れ。
今日は配線です。

まあ、此の辺を間違える方はいないと思いますが・・。
Aの回路。極一般的な入力VRの付いた回路です。
で、僕のアンプ。入力にトランスが入っています。
Bの回路ですね。
そう成ると、VRをトランスの1次側に入れるCの回路と2次側に入れるDの回路が考えられます。
正解は・・・・・・・。
勿論、Dが正解。
只、困った事にCでも回路としては働いてしまうんですね。
つまり、音は出てしまうんです。
真空管アンプは回路がシンプルで部品点数も少なめ。
結果、少々間違った事をしても音が出てしまう。
此れが、色々な迷信を生んでしまう原因なんでしょうね。
ちなみにCの回路で組みますと、VRの位置で、周波数特性が変わります。
結果、聴感上は『こちらが好み。』なんて言われてしまったりして・・・・・。
今日は配線です。
まあ、此の辺を間違える方はいないと思いますが・・。
Aの回路。極一般的な入力VRの付いた回路です。
で、僕のアンプ。入力にトランスが入っています。
Bの回路ですね。
そう成ると、VRをトランスの1次側に入れるCの回路と2次側に入れるDの回路が考えられます。
正解は・・・・・・・。
勿論、Dが正解。
只、困った事にCでも回路としては働いてしまうんですね。
つまり、音は出てしまうんです。
真空管アンプは回路がシンプルで部品点数も少なめ。
結果、少々間違った事をしても音が出てしまう。
此れが、色々な迷信を生んでしまう原因なんでしょうね。
ちなみにCの回路で組みますと、VRの位置で、周波数特性が変わります。
結果、聴感上は『こちらが好み。』なんて言われてしまったりして・・・・・。
先のブログアップ後、さて掛かろうかと思ったら・・・・・・・・。
突然のお客様。30年のお付き合いの有るT様。
このアルファベットで、他のお馴染みさんもだれか判りますよね(笑)。
ブログにアップしたミッドハイホーンが、気に成ってのご来店です。
ピ『済みませーん。アンプ外しちゃったんです。』
お客様、笑いながら帰られました。
頑張んなきゃ。
で、変更前のトランス結線。

何しろ、メーカー指定の結線とは違いますので、自分でもよく見ないと間違いそう(バランス結線をしてますし、二次側は逆相二系統出力)。
二次側はややこしい(位相を間違えそう)のでやりたくなかったら、このトランス、一次側の変更で巻き数比を替える設計。助かった。
間違える可能性激減(汗)。
写真は其の一次側だけです。

変更後。こちらの方がシンプル。
ヤハリバランス結線ですから、メーカー指定のアースポイントとは違います。
さて、もう一台。
突然のお客様。30年のお付き合いの有るT様。
このアルファベットで、他のお馴染みさんもだれか判りますよね(笑)。
ブログにアップしたミッドハイホーンが、気に成ってのご来店です。
ピ『済みませーん。アンプ外しちゃったんです。』
お客様、笑いながら帰られました。
頑張んなきゃ。
で、変更前のトランス結線。
何しろ、メーカー指定の結線とは違いますので、自分でもよく見ないと間違いそう(バランス結線をしてますし、二次側は逆相二系統出力)。
二次側はややこしい(位相を間違えそう)のでやりたくなかったら、このトランス、一次側の変更で巻き数比を替える設計。助かった。
間違える可能性激減(汗)。
写真は其の一次側だけです。
変更後。こちらの方がシンプル。
ヤハリバランス結線ですから、メーカー指定のアースポイントとは違います。
さて、もう一台。
久々に、僕の作業机に乗ったピンキーガレージアンプ。
チョットした仕様変更です。
実は最近、微弱なハムに悩んでいたのです。
ミッドハイが出来て、試聴に来たお客様にも指摘はされませんでした。
要は、其れ程大きなハムではないのです。
でも、使っている本人としては気に成っていました。
微弱なハムですから、何時から出たのかも不明なんですから(汗)。
気が付いたら出ていたんですね。
何しろ、アンプの数が半端ではない僕の装置。
犯人探しが大変。
で、こいつが犯人か?ですか?
イエ、こいつは無罪です。
傍熱管を使ってハムなんて引いたら、僕の腕もたかが知れています。
調べた結果、犯人はドライブアンプ。前は聞こえなかったので、散々ドライブアンプを弄りました(ブログにアップしなくても、結構仕事してるんですよ、笑)。
直熱管を2本使っているドライブ段では、この程度のハムは仕方が無い。と言う結果。ヒーターリップルを完全にゼロにすれば出ないんですけど・・・。
でも、前は聞こえなかったよなー・・・・・・・。
ハッ。
以前は300B。今はEL34。
此れで判った人は、真空管に詳しいです。
二本の真空管。入力感度が違うのです。
フルパワーを出すのに必要な電圧が全然違う。
結果、感度の高いEL34で目立ってしまったのですね。
対策は簡単。更に音質アップも図られる。
600Ω入力に対応した入力トランス。
昇圧比を選べます。
二つの真空管の入力感度差を、丁度キャンセル出来る昇圧比が選べます。
トランスの昇圧比を下げると、トランスの裸特性は良く成ります。
さて、掛かりますか。