完成したEL34三結シングルアンプ。
回路的には何も特別な事はしていません。
これで十分なのです。
これ以上余計な事をする事をオイロダインは嫌がります。
不思議と、アンプをオイロダインを使ってつめて行きますと、そのアンプは他のスピーカーでも平気で鳴らすのですが、他のスピーカーでセッティングしたアンプをオイロダイン(コアキシャル)に繋ぐと馬脚を現します。
僕はよく親しい人に話します。
『僕のアンプを作る腕はシーメンスに鍛えられた。』
小手先でのテクニックで誤魔化そうとするアンプを嫌うのです。
以前、ヘッドアンプでどうしても残留ノイズを少なく出来ず、NFで逃げました。
確かにノイズは減りましたが、音楽のエッセンスも減りました。
再度、ノイズの削減の努力を要求してきたのです。
他のスピーカーならバレないんだけどなー・・・。って恨めしく思いながら。
昨日オイロダインを使っている友人が来店。
笑いながら『此処で鳴っている音を、オイロダインってこんな音なんだ。って思ったら大間違いだよね。』
そう、これは僕の音。オイロダインの音でも300Bの音でも有りません。僕が音楽を楽しむのに必要な音なのです。
僕は音作りを嫌います。でもどうしても残ってしまう僕の音。
自分の体臭の様なものと思っています。自分では判らない。でも他人には判る。
EL34を使っても300Bを使っても、結局は僕の音のアンプしか出来ません。
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