送られて来たパワーアンプ。
現在の仕様と基本的に変わらない、EL34シングルステレオパワーアンプです。
此れを作ったのは20年位前。
丁寧な配線引き回しに関心(笑)。
最近作っているアンプよりも綺麗です。
此の当時、雑誌の影響もあり、綺麗な配線に拘っていた。
逆に言うと、引き回しの大切さを今一理解していなかった。
此のアンプと比べると、今作っているアンプの引き回しの汚い事・・。
でね、汚い今の配線の方が電気的には正しいのです。
正確に言うと、電気的に正しい配線をすると綺麗な配線とは程遠く・・・・。
で、今日のネタ。
電源が入りません(パイロットランプが点かない)、と言う依頼です。
ヒューズが飛んだな。とは思ったのですが、今回のユーザー、あるお店の店長さん。
つまり、自分が欲しくて此のアンプを使っているのではなく、オーナーの好みで使っていると言う訳なんです。
つまり、オーディオに関して一切興味が無い。
その様な方に判断をして貰うと非常にヤバイ。
と言う事で、何も言わずに送って貰いました。
チェックして見ると思った通りでヒューズの断線。
この場合、ヒューズの寿命で切れたのか、他の異常で切れたのかの判断が重要です。
使っていたヒューズがリトルヒューズのスローブロゥ。
音は良いんですけど、長期の使用ではまず切れると言う問題ありのヒューズ。
当時の僕は此れに気付いていなかった。
でも万が一・・・・。
ヒューズが切れる一番の原因は電源。
電源トランスの不良を疑います。
チェック方法。
真空管を全て抜いて電源ON。
その状態での消費電力のチェックです。
数ワット(5ワット以下)でしたら正常。
と言って油断出来ません。
トランスが暖まってくると増える事が有るんですね。
この状態で数時間放置。
消費電力に変動が無ければOK。2%以上の変動が有ったらNG。
次に整流管を除いて真空管を挿し同じチェック。
真空管のヒーター消費電力と同じでしたらOK。
最後に整流管を挿し、同じチェックと各真空管の電流値のチェック。
新しいアンプでも2~3時間後。今回の様に古いアンプの場合は24時間以上。
消費電力のチェックです。
此のテストにOKが出たら、安心してお客様に渡せます。
20年程度のアンプでも此のチェックをします。
もっと古いアンプの場合は、更にのチェックが必要です。
過去の名機なんかは当然。
僕の経験で、単に音が出ているだけの名機を、イヤと言う程見て来ました。
今回のアンプをシゲシゲと見て、今のアンプと比べると配線の少なさに驚き。
今のアンプの配線がごちゃごちゃに成ったのは、配線の多さ。
回路は同じなんですよ(笑)。
答えは共通インピーダンスを徹底的に無くす(少なくするんではなく無くす)。
重箱の隅を突く配線引き回し。大切なんですよ。
現在の仕様と基本的に変わらない、EL34シングルステレオパワーアンプです。
此れを作ったのは20年位前。
丁寧な配線引き回しに関心(笑)。
最近作っているアンプよりも綺麗です。
此の当時、雑誌の影響もあり、綺麗な配線に拘っていた。
逆に言うと、引き回しの大切さを今一理解していなかった。
此のアンプと比べると、今作っているアンプの引き回しの汚い事・・。
でね、汚い今の配線の方が電気的には正しいのです。
正確に言うと、電気的に正しい配線をすると綺麗な配線とは程遠く・・・・。
で、今日のネタ。
電源が入りません(パイロットランプが点かない)、と言う依頼です。
ヒューズが飛んだな。とは思ったのですが、今回のユーザー、あるお店の店長さん。
つまり、自分が欲しくて此のアンプを使っているのではなく、オーナーの好みで使っていると言う訳なんです。
つまり、オーディオに関して一切興味が無い。
その様な方に判断をして貰うと非常にヤバイ。
と言う事で、何も言わずに送って貰いました。
チェックして見ると思った通りでヒューズの断線。
この場合、ヒューズの寿命で切れたのか、他の異常で切れたのかの判断が重要です。
使っていたヒューズがリトルヒューズのスローブロゥ。
音は良いんですけど、長期の使用ではまず切れると言う問題ありのヒューズ。
当時の僕は此れに気付いていなかった。
でも万が一・・・・。
ヒューズが切れる一番の原因は電源。
電源トランスの不良を疑います。
チェック方法。
真空管を全て抜いて電源ON。
その状態での消費電力のチェックです。
数ワット(5ワット以下)でしたら正常。
と言って油断出来ません。
トランスが暖まってくると増える事が有るんですね。
この状態で数時間放置。
消費電力に変動が無ければOK。2%以上の変動が有ったらNG。
次に整流管を除いて真空管を挿し同じチェック。
真空管のヒーター消費電力と同じでしたらOK。
最後に整流管を挿し、同じチェックと各真空管の電流値のチェック。
新しいアンプでも2~3時間後。今回の様に古いアンプの場合は24時間以上。
消費電力のチェックです。
此のテストにOKが出たら、安心してお客様に渡せます。
20年程度のアンプでも此のチェックをします。
もっと古いアンプの場合は、更にのチェックが必要です。
過去の名機なんかは当然。
僕の経験で、単に音が出ているだけの名機を、イヤと言う程見て来ました。
今回のアンプをシゲシゲと見て、今のアンプと比べると配線の少なさに驚き。
今のアンプの配線がごちゃごちゃに成ったのは、配線の多さ。
回路は同じなんですよ(笑)。
答えは共通インピーダンスを徹底的に無くす(少なくするんではなく無くす)。
重箱の隅を突く配線引き回し。大切なんですよ。
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