平成19年4月18日開店。店主の日々の日記です。
只今旋盤に取り組んでいます。
写真だけで判りますか?









拍手[3回]


昨日から掛かっている、ホーンアダプターの製作。
ヤット終わりました。
チョイ時間が掛かり過ぎですね。

まあ、丁寧に作ったと言う事で・・・・・・・。

で・・・・・・・・・。




僕のホーンはホーン部と取り付け部の2ピース構成。
と言う事で、マウント部のリング部分を大きく作ったのです。

前のサイズには旋盤に銜え易い様に、チョイとした小道具を作りましたが、今回の様に1個物に専用の冶具を作る訳にも行かず・・・。

まあ、そんな事で、どこの機械やさんでも1個物って高いんですね。

さあ此れで納める事が出来ます。
気の短いお客様ですから・・・・・(笑)。



軽く追記です。
今、この写真を見て思い出した出来事・・・・。
32~3年前、僕はマクソニックの101EXと言う目方では世界一ではないかと言うドライバーを買ったんですね。
それ以前はデコイチ。
デコイチはツィーターを要らないんでは?と言うほど高域が伸びてます。
101は2吋ドライバーですから無理ですよね。
と言う事でツィーターの物色が・・・・。
まあ、買いましたよ。覚えているだけでも10種類を超える。

全て撃沈(まあ当時の僕の腕ですから仕方ないかと・・汗)。
で、デコイチをツィーターにしてしまおう。
と言う事で、マクソニックにデコイチをツイーターに使えるホーンをワンオフで作ってもらったんです(今だったら絶対に作らない真鍮で・・・汗   注1)。

今でも其のホーンのカーブを覚えています。

アレじゃ無理だよねー。と言うカーブで作られていました。
30数年で少しはノウハウが増えているんだなと・・・。

注1。
真鍮は良いと信じていた時代も有りました。
今は絶対に使いたくない材料です。
ほんのちょっとした所にも・・。

拍手[0回]




非常に珍しいドライバーが入って来ました。
マクソニックのD51EX。
30年前には散々手がけたドライバー。

1吋ドライバーでマグネットが励磁型です。

後ろに見えるミニホーン。僕の作ったミッドハイホーン。

オーナーの方は、最初は僕と同じフォステクスを採用。

最近マクソニックを手に入れたので、ミッドハイのドライバーを交換したい。
と成ったのです。

フォステクスはJBLと同じ3本止め。マクソニックはアルテックと同じ2本止めです。
つまりホーンの取り付け穴の位置の変更で預かって来たんですね。




スロート部を合わせます。ピッタシカンカン。
で・・・・・・・・・(汗)。




見て判りますとおり、取り付けネジピッチが広いんですね。

ドライバーに切ってある雌ネジがホーンの外にはみ出して・・・・・・・・。

さてどうしよう?

なんて言いながら対策部品の製作中です(笑)。



拍手[0回]


昨日は、何故か気合が入って・・・・・・。大幅残業。
で・・・・・・・。


2ピース

出来上がったホーン。この様に2ピース構造です。ドライバーとの結合ボルトを見せたくなかったのです。

1mmの隙間


真横から見ると、ホーンの雄ネジの方が1mm長く成っています。
つまり、ホーンとドライバーの間に隙間を作りたくなかったのですね。
リング状の雌ネジは、ホーン形状には一切関係なく、単なるホーンの支えです。


1mmの隙間


この隙間に意味が有るのですが、デザイン上もアクセントに成って気に入っています。

おかげで今日は頭がちょっとフラフラ、脳の休養でも取りますか。

拍手[0回]


只今製作中の小型ホーン。
ドライバーにはボルトで結合です。

そのボルトを表に見せない為に、2ピース構造です。


雄ネジ切り

ホーンが削り終えた材料は裏返しに旋盤に咥え、雄ネジを切ります。
M44、ピッチ1,5mm
で、ネジの問題点。雄ネジと雌ネジを寸法だけで切削すると、ネジはガタガタかきつくて入らないか・・・。


ゲージ

その為に、写真の雌ネジ。雄ネジを切る為のゲージです。
このゲージがガタ無く、スムーズに入る様に、雄ネジを削るんですね。
勿論、このゲージも僕が作った物。

僕が、旋盤で初めてネジ切りをしたのは3年前。
バイクの部品でした。その時は雄ネジだけ。
どの程度のクリアランスを取れば、スムーズなネジが切れるかも知らなかったのです。

1年前にこのホーンを作る為に、初めての雌ネジ切りに挑戦。
雌ネジは目視が出来ません。穴の中に切るのですから・・・。

本当に苦労してネジを切ったのを覚えています。
その後、何回もネジ切りを・・。

今日のネジ切り。1年前の苦労は何だったの?

いたって簡単に切り出しました。
何事も経験です。

拍手[0回]


頑張り過ぎた

怪しく光るホーン。
このカーブを、右手一本で削り出すのですから・・・・・・。

バイトで荒削りをした後、サンドペーパーで仕上げます。
左右が合うのか?とよく言われますが、自分でも不思議なほどにピッタリ(笑)。

この輝きを見たくて頑張っているんですね。

でも・・・・・・・・。
右手の人差し指の根元。見事に腫れました。
バイタのホーンでしたら、スロートが大きいので指二本で削れます。

このホーンは1吋なので、指1本が限度。結果、人差し指の根元に負担が・・・・・。

左手と右手を比べる写真を撮りたかったのですが、自分一人では無理(汗)。

今日は、右手を休ませないと無理ですね。

こんなに頑張って作るホーン。NCでは出来ないカーブなので苦労しています。

拍手[0回]


立ち仕事は辛い

昨日から始めた、ホーンの製作。
やっと此処迄・・・。

旋盤仕事は立ちっぱなしで、しかも前かがみ。
結構腰に来ます。

でも、この形が段々と見えてくるのが、嬉しいんですね。
只の丸穴をドリルで開けて、少しずつのテーパー加工。
テーパー加工の時は、自動送りは出来ません。
全て手送り。

この、手でバイトを送るスピードで、表面の粗さが決まってきます。
散々失敗を繰り返し、自分でも巧くなったと思います。

このホーン。1吋ドライバーなら何でも使えます。
取り付け部の違いは、基本的に受注生産ですので何とでも成ります(笑)。

大型ホーン(500Hzクロス)とツィーターのつながりに悩んでいる方には、最適なホーンかも・・。

拍手[0回]


ミッドハイホーン

やっとコイル巻きが一段落。過去のブログを見たら、2~3週間前から巻いていた。
此れじゃブログのネタが出来ない(汗)。

旋盤の次の仕事が此れ。ミッドハイホーンの切削。
此れを作った理由は、割りとツマラナイ理由で、単に僕の作ったホーンを使いたかったから。

このホーンを作る前は、バイタのドライバー用に結構な数を作っていた。皆さんに好評だったのですね。
勿論、僕も一時使っていたが、システムそっくりを持って行ってしまったお客様がいて、それっきりに・・・・。

まあ、いつかまた使いたいな。なんて思っていたらバイタボックス社が消滅。
参ったなー。仕事柄、手に入らないものを店頭で使うのは拙い。
かと言って、このホーンは使いたい。
ホンジャ、と言う事でバイタよりも小型の1吋ドライバー用のホーンを作る事に・・。

僕の信念として、ホーンとドライバーの音に対する責任範囲。
ホーン7~8、ドライバー2~3と思っている。
つまりホーンで音の殆どが決まってしまう。
そのホーンも、形状で8割、材質2割と思っているし。

こんな事をぶち上げてしまって、特殊なドライバーなんて使ったら、此処を読んでいる人に何と言われるか・・・・(大汗)。

で、一般に入手し易い、フォステクスをチョイス。
何と言ってもこのドライバー。今迄1度も聞いた事が無い。まあスピーカーなんて、人の処で聞いてもなーんも判らないんだけど。

なんとか出来上がり、今迄つけていたツィーターを外し、このホーンへ交換。
勿論クロスも下げて。

今迄のツィーター。つながりに疑問を持った事は無かったんだけど、このミッドハイを聞いちゃうと、つながっていなかったなー。

此処で、永年の疑問が氷解。
アルテックのA7やバイタの様な大型ホーンの2ウェイシステム。
どうしても高域不足でツィーターを乗せる人が多い。

その様なシステム、かなりの数を聞かせてもらったが、つながりに不自然感を感じる。
確かに高域は伸びているんだけど・・・・・。

今回のミッドハイを作って『そうかツィーターだからつながらなかったんだ。ミッドハイを使って、クロスを下げないと無理だったんだ。』

で、話題を変えて・・・・。
僕がオイロダインに高域ユニットを追加している理由・・。
高域を伸ばす為と思ったらブッブー。

僕にとって、オイロダインの高域は十分に伸びている。
周波数特性をとっても12kHzまで、略フラット。

じゃあ、なぜか?

オイロダインの高域(特に8kHz以上)、凄く汚い。
付帯音たっぷりの、歪んだ高域なのです。
何台ものオイロダインでテスト済み。
僕のだけでは有りません。
その汚い高域はスッパリ諦め、専用ユニットに任せれば・・・・・・。
こんな考えでの高域ユニットの採用です。

将来的に5ウェイまで考えていますが、レンジを広げようとは一切思っていません。
あくまでもユニットの得意な範囲だけ使いたい。ユニットの苦手な周波数は入れたくない。
その結果の5ウェイ構想です。

で、オイロダインの高域を専用ユニットに任せると・・・・。
ソプラノが綺麗。バイオリンが柔らかい。声の間接音がたっぷりと。
戻れません。

拍手[0回]