平成19年4月18日開店。店主の日々の日記です。
ジャズ系のガシッとした音ならば、アルテックのツィーターで十分。
でもバイオリンのしなやかさを出すのには、ヤハリ高域不足。

まあ買いました。マクソニックの451。JBLの075、077、2405、2402、更にフォステクス、コーラルまで。

其々一長一短。最後に落ち着いたのがJBLの2402。
JBLのユニット、プロ用とコンシュマー用が有りますが、出てくる音は丸っ切り違います。

コンシュマー用は僕には煩い。
2405は線が細く2402は其処の所のバランスが良い。
8kHz以上を受け持たせました。

で、当時の僕。各ユニットの繋がりを巧くコントロールする事が出来ない。
散々、悩みましたね。
ドライバーもD51からD101(2吋ドライバー、重量20kg、汗)に変ったりして・・・。勿論どちらも励磁型をチョイス。

このトンでもシステムを四畳半で聞くんですから・・・(大汗)。

この時期にオーディオ雑誌が僕の所へ取材に。
4~5ページ割いて僕の装置を紹介。
勿論写真も沢山。
でも、流石にプロのカメラマン。誰がどう見たって四畳半には見えない構図。
此れを見た友人達は大笑い。『四畳半には見えないよねー。』


チョット話題が飛んで・・・。
当時のオーディオ界。ターンテーブルの重量が自慢の種。確かに重くした方が良い事と思われるし。

其の頃、毎週土曜日の閉店後。試聴室でお客様を招いてレコードコンサートを行っていた。
ある日の出し物。本当に重いターンテーブルは音が良いのか?

お客様二人から、5000番を借りた。まず店の5000番だけで試聴。
続いて、もう一台の5000番を糸で繋ぐ。要はフライホイール。
レコードに針を下ろす。間違いなく良く成っている。
更にもう一台増やす。
また良くなる。居合わせたお客様『何台繋げば飽和するんだろう?』
この時の実験結果で僕も重い方が良いと信じて・・・・。


話は戻り。
兎に角僕はユニット同士の繋がりに悩んでいた。

其の数ヶ月前にマクソニックの3ウェイシステムを店の試聴室に導入。
このシステムでもヤハリ繋がりには悩んでいたんですね(気付かない人も多かったのですが)。

其の頃、マイクロから糸ドライブの上級機種8000番が発売に成りました。
流石に高過ぎ、導入は無理。
そんな時、お得意のお客様、8000番を買ってしまった(勿論僕から)。

入荷して、お客様友達と来店。
此処で組み立てて聴きたい。
僕は大喜び。早速僕が組み立てる。20kgのステンレスターンテーブルをエアーフロートして回すと言う代物。
其のエアーポンプ。金魚用なのが笑えたけど。
店の5000番に付いていたアームを8000に取り付け試聴。

驚いた。今迄繋がりに悩んでいたマクソニックがぴたっと繋がってしまった。
僕は口あんぐり。

当時の僕、1年後には独立して店を出す計画。と言う事は兎に角お金を貯めなければいけない状態。
結婚も数ヵ月後に決っていたし・・・・・・・。

今考えても、本当に馬鹿。翌日クレジット用紙に判を・・・・・・・。

1週間後8000番を家に持ち込んだ。
オット、大切な事。サーボモーターはイヤだったので、モーターはメルコの16極シンクロナス。ターンテーブルの外径がメルコとマイクロでは違うので、メルコに特注した。
8000番と同時発売のハイスピードイナーシャーも一緒に導入。

QRKは四畳半に同居は無理。知人に譲ってしまって・・・・・。

                続く

追記。
2402のチューン方や604の思い出がHPに載っていますので、お時間のある方は覗いて見て下さい。
2402のチューンは http://hayashilab.syuriken.jp/au240101.htm
此処に載っています。

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11がギリシャ文字に変更できず・・・・・(汗)。
まあイイヤ。

で、中域が苦手な事が判ってしまった604-8G。
答えは簡単。其処の部分にもう一つユニットを入れれば良い。

アルテックの802-8Dと511のホーンを入れれば万事解決。
なんだけど・・・・・・。

其の当時、アルテックの馬鹿。タンジェリンドライバーにモデルチェンジをしてしまった。
超有名なオーディオ誌は絶賛。
でも、日本のマニアは目が高い。
殆どの人がそっぽを向いた。
実際に当時アルテックを愛用していた評論家。雑誌では新型を褒めていたくせに、自分では換えていなかったりして・・・・・(大笑)。

僕は困った。新型なんか死んでも使いたくない(其れ程駄目なドライバー。此れの失敗でアルテックは滅亡への道へ・・・)。

で、当時勤めていた店で、マクソニックとの取引が始まったばかり(僕が勝手に契約して、社長には事後報告、汗)。

マクソニックの営業マン(かなりの好き者)。
ニヤニヤしながら自分の処のドライバーを僕に勧める。

当時店頭にはDS405(同軸2ウェイ)のシステムしか展示していない。
D51(1吋ドライバー)を見た事も聴いた事も無い。
でも、スピーカーは使ってみなきゃ判らない。

イイヤ、買っちゃえ。

アルテックの604のウーハー部に500Hzまで持たせ、其の上をマクソニックD51。5kHzから上を604のツィーター部、と言うなんだかな3ウェイ。

勿論、2002のチャンデバは2003へグレードアップ(2ウェイ用を3ウェイ用に改造)。
勿論パワーアンプも増えて・・・・・。

で、604のツィーター。振動板は802と共通品。早い話が38cmのウーハーの中心部をくり貫いて、後ろに1吋ドライバーを取り付けたと言うのが604の正体。

ホーンが小型に成ったので、A7よりも高域は伸びているけど、ドライバーの限界は見えたりして・・・・・・。

これからツィーター地獄が始まります。

              続く

オオット、追記。
アルテックとマクソニック。殆どのパーツに互換性が。
で、D51用のダイヤフラム。1セット貰ってしまった(ワイロだったのかも?)。
其のダイヤフラム。かなりしなやかで感じが良い。
604のツィーター部のダイヤフラムを、マクソニック製に交換。
人の声がグーンと良く成った。
もう、出来ないチューニングですが。

更に追記です。
最近タイトルのターンテーブルから脱線していますが、其の周りの変遷も書かないと、なぜ此処で此れを買ったの?
と言う場面が出てきます。
その辺を判って頂く為の、周りの変遷のアップです。
でも、今思い返してみると、よくもまあ・・・・・・(大汗)。

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続いています、昔話。なくなったメーカーが多いので、今なら本当の事書けるもんね(大汗)。

この頃の(30数年前)自宅の装置。タンノイが追い出されました。
当時の僕のスピーカ遍歴。
3年目辺りに、新しいスピーカーを購入。

と言って、其れ迄使っていたスピーカーは手放しません。

新しく入って来たスピーカーの方が、良い保障は無いのですから。
タンノイは5年間使い(もっともタンノイもⅢLZ、ランカスターと変っているが・・)、何となくエネルギーの無さに不満を・・・・。

其処で入って来たのがアルテックの604-8G。有名なモニター用ユニットです。
アルテックとタンノイは1年同居。

で、当時のお客様に、僕の家に来て、このタンノイを無茶気に入ってしまった人がいた(604-8Gを持っているのに)。

で、どうしてもと言う事で嫁いで行ってしまったのです。
お客様の処がタンノイとアルテックに・・(笑)。

まあ、当時の僕。アルテックのエネルギー感に参っていましたので、タンノイを手放すのにはそんなに抵抗も無かったのです。

ある日、お店の倉庫の探検。要は不良在庫のチェックです。売れないで長期在庫品は、お店の敵(笑)。

まあ、チョットした経緯が有って、LUXKITが結構残っていた。其の中に・・・・・・。

知っています?『A2002』
管球式のチャンネルデヴァイダー。

当時、パワーアンプの製作をチョボチョボ再開していましたので、組んで見るかな?

此れが悪の道への入り口とも知らずに・・・・・・・。

       またまた、続く

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アンプ改造も終り、ユニットの位置出しです。

ユニット間の位相が合っていませんと、ユニット本来の能力を発揮できません。

以前の僕は耳で合わせ様としましたから、レコードによって前や後ろに・・・・。

今は発信器での調整ですので、レコードを選びません。

何時もの風景

オイロダインとフォステクスのクロス周波数は3kHz。つまり3kHzは両方のユニットから半々の音量で出ているのです。

両ユニットの位相が合っていれば、音量は二つを足した物に成りますし、位相が反対でしたら打ち消します。

基本は、両ユニットの音量が合っている事が必須。

片側ずつ鳴らして、同じ音量にします。勿論3kHzのサインウェーブ。

同じ音量にしたら、両方を鳴らします。位相が合っていれば音量は上がります。位相が180度ずれていますと、音量は下がります。変わらなかったら90度ずれていますね。

この時の音量が一番大きい位置が、お互いの位相の合っているところ。

8kHzでしたら、波長が短いので、前後へ1~2cmの移動で探せますが、今回は3kHz。1波長は11cm近辺。180度はユニットの配線を逆に繋げばOKですので、半波長分の移動距離(5.5cm)が必要です。

今迄は、バッフルにゴチンコさせていたドライバーを3cm前へ移動。

この位置から前後3cm(計6cm)移動できる為です。

この位置で、配線を同相につないだ時と逆相につないだ時の音量をチェック。
音量の大きな方に配線を固定。

その位置からユニットを前後に動かし、メーターの針の一番大きな点を探るのです。

でも、問題。位相が大きく狂っているところなら、ユニットの位置に敏感に針は動きますが、丁度良い位置辺りは、ユニットの前後に針は反応しません。

この時。略ピーク位置(針の位置)を覚え、マイナス3dBの前後の位置をチェック。此の辺はユニットをチョット動かしただけで針は反応します。

この位置の中間が適正位置なんですね。

もう、散々やって来た方法ですから、直ぐに出来ました。


この位置で

適正位置。バッフルゴッチンコより35mm前に出した所。

この位置で試聴です。

ハハ。高域が出て来た。ツィーター要らないかな?(笑)。

朝一でアップしましたゲイン調整。成功です。

ハムは激減。これで安心して仕事に掛かれます。

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