平成19年4月18日開店。店主の日々の日記です。
取引先の商社さん、頑張ってくれました。
今回の電源に使うタイマーとリレー。
専用ソケットを使うんですが、在庫を見ていなかった(大汗)。
ストックがまだ有ると思い込み。
現実には1個しかなかった。
リレーとタイマーに其々1個ずつ。
慌てて注文したんだけど、入荷は連休明けだろーなー(10連休目。こんな事を決める政治家のオオバカ目)。

ところが昨日入手、宅急便で送ってくれました。
此れで電源を完成させられる。

で、そのタイマーとソケット。



此れを使って、整流管のフィラメントへの電流を遅らせて供給するのです。
理由は・・・・・。

愛用の整流管。直熱管なんですね(直熱管を卒業した僕も、整流管だけは直熱管に拘っています)。
此処で問題が真空管の立ち上がり時間。
直熱管は2~3秒で立ち上がります。
それと比べると傍熱管は30秒近く掛かるんですね。

つまり増幅用の真空管が立ち上がる前に、整流管は動作を始め、高圧電流を出したがる。
受け手の真空管は立ち上がっていない。
此の時差が、動作中には有り得ない高電圧を各素子に加えます。
魔の30秒なんですね。

此れを防ぐ為に、傍熱管が立ち上がってから、時間差を持って整流管のフィラメントを立ち上がらせるのです。
こうすれば、正常動作点以上の高圧を各素子に加えないで済みます。

写真のリレーとタイマー。オムロン製。
勿論、産業機器用です。
産業機器の良い点。まずモデルチェンジが有りません。何時でも同じ物が手に入ります。つまりアフターフォローがし易いのです。
更に耐久性。オーディオ用なんて謳っている物の比では有りません。
まあ、基本的にオーディオ用と書いて有る物は使わない主義です。
音の良いを売り文句にしている物って、信用していません。
理由は、過去に何度もアップしていますので、お判りですよね(笑)。


愛用のタイマーとリレー。故障は一度も経験していません。
実はBMWの改造時にも此のリレーを使いました。
バイク(車)のチューン用に売っているエーモンよりも、はるかに高い信頼度でした。
バイクの振動にもびくともしませんでしたし・・・。
(その高性能のお陰で、エンジンが止まらないなんて事も・・大汗。勿論僕のミスです。くだらない理由で、エーモンなら止まるんですけどね、笑)。

何を使うかパーツ選びで迷ったら、産業機器用を選べばまず間違い有りません、趣味用は敬遠した方が賢明です。

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アンプを組み立てるに、必ず使うラグ端子。
単に配線の中継地なんですが、無茶苦茶重要です。ある意味、CR素子よりも重要なんです。
此れの使い方で、作っている人のスキルが完全に見えてしまいますので・・・・。

僕愛用のラグ。



市販に圧倒的に多いラグ。



アースラインを判っているなら、僕愛用のラグが売れる筈。
ところが下の写真の方が圧倒的に売れている。

こんな場合は・・・・?



ところ構わずシャシに落としちゃう(昔のLUXの38(プリント基板を使う前)が此の悪い見本)。
本当にアースのひき方を判らないで、アンプを作るなんてアンプをなめています。
雑誌記事の製作法でアンプを作るなんて10年早いって(笑)。あ、10年と言うのはかなり遠慮した言い方ですけど・・。

シャシに落とすポイントは1点。市販に多いラグは、アンプ内で1個しか必要ないんですね(僕の場合でも2~3個)。
僕愛用のラグは沢山使います。要はアースポイント以外は全て此のラグに成りますので・・。

アースのひき方を理解してから、あのコンデンサーの音はなんて言って欲しいなー・・・と。

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現在受けている仕事の一つ。

パワーアンプの改造です。
ドライブアンプ対応への変更で入力トランスの取り付け。
更に入力VRの取り付け(ネットワークのアッテネーターを外せる)。

で、僕の経験で、此処のVRも贅沢ですがプリアンプに入れている物と同じ物をチョイス。

こいつの問題はシャフト径が太い(8mm。一般は6mm)。
その様な訳で市販のツマミが使えません。

今日の午前中いっぱい掛かって作ったツマミ。



此の後、アルマイト加工です。
勿論、先端のくぼみには色入れをします。

イケネ、お客さんに何色が良いか聞かなかった・・・(汗)。



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可也メラメラと燃え上がっています(笑)。
今回入手したCDメカの所為です(A君有難う)。

で、何度もこのブログに書かれている三端子レギュレーター。
非常に簡単に(安価に)電源電圧の安定化の計れる素子です。

でもね、コイツを使った電源で良い音を聞いた試しがない。
要は机上の理論って思っています。
電圧は安定しますけど、その出力波形は・・・・・・。
半導体ですので・・・。

今回、使った事の無い素子との対決。DAC素子です。
動作中の電流変動が読めないんですね。

こんな場合、三端子レギュレーターは非常に便利。
電流変動が有っても一定の電圧を維持します。
で、一般の三端子レギュレーターの使い方を見てみた。
みな出口に大容量のコンデンサーを入れてチョン。

これって拙いんじゃないかな?

少なくとも、今迄の僕の電源の作り方では完全にNG。

三端子レギュレーターを使わないでも電圧を安定させる方法は有るんだけど、意図的に三端子レギュレーターを使って、コイツの音の悪さをなくする方法は・・・。

エーーー、実験して見ますね。
コイツを使わないで安定させる方が簡単なんだけど、チャレンジしたいって・・・・・(笑)。
ダメを承知で実験する。此れがピンキー流です。



何度も言っていますよね。
成功を狙ってはダメ。失敗を散々繰り返して此れしか残らなかった。
此れが正解なんですね。

失敗を恐れて最初から僕に聞いてくる。ハイ、そんな方には答えません。
散々失敗して迷路に迷い込んだ。そんな方にはヒントを与えられるかも知れません。その方が僕よりもスキルが上でしたら無理です。僕が教えを乞いたい。

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沢山の方に愛用されています当方オリジナルのピンピンケーブル。
今までピン端子を購入していた所が取り扱いを止めてしまいました。

新しい取り扱い商社は見つけたのですが、価格が可也のアップを・・。

その様な理由で価格を改定させて頂きます。品質を下げない為の事ですのでご理解下さい。
可也のアップに成ってしまいますが、市販の超高価格ケーブルと比べたら安価ですし品質で負けない自信も有ります。

これからも宜しくお願いいたします。


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今回のティップトゥー騒動。
まさかこんなに大騒ぎに成るとは思っても居なかった。
早々と手持ちを送って来るお客様も・・。

新しくとの注文も入りストックでは足りなく早速旋盤屋さんに発注。
熱処理屋さんにも月が開けたらいっぱい持ち込みますよ。と連絡。

僕が使っている数を数えたら40個を優に超えていた。
アンプ関係を外すのは簡単だけどプレーヤーとスピーカーは梃子摺りそう。

ヘッドアンプだけであんなに変わったのだから、全部熱処理したらどうなるんだろう?



5ウェイはもう要らないなんて成ったりして・・・・。

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今回のティップトゥーグレードアップ大作戦。
こんなに反響を受けるとは・・・。

でも、今回の音の違い。経験したのは僕と友人の二人っ切り。

聞かないでも、僕を信じて注文をくれた方。
本当に大感謝です。

勿論裏切らない自信は有りますので安心して下さい。

其の方達への感謝の意を見せるには、こんだけの個数だよ。安くしてよって交渉。
希望としては2割ダウン。

プロ集団(アマチュアの入れる世界ではない)の業界です。値切るのって結構難しい(元々ふっかけていない、その辺が趣味の世界は甘い、笑)
頑張りますから・・。




イエね。職人の世界、値切るのはご法度。
値切るという事は、最初の値段ふっかけているんでしょう。と言う意味なんですね。
僕も値切られると、そうか手を抜いて良いんだ。って考えちゃいますから。
職人、金銭感覚が有りません。
本当に手の掛かった正しい値段を請求します。
それを値切るのは・・・・。

今回20個でしたら見積もりの侭で。
100個を超えそうですのでご相談。と言う事です。

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先日アップしましたティップトゥーの熱処理。
沢山の方から依頼を頂きました。
此の調子では100個を軽く超えそうです。

見積もりは20個で貰いました。
其の場合は1個当たり¥1500。

今後は処理済ティップトゥーに此の価格をプラスして販売させて頂きます。
処理無しは従来通り ¥3500
処理済は ¥5000

問題は今回の個数。可也多い。
と言う事は¥1500よりも値切れるぞ(笑)。

エーー。第一ロットとしまして、今月末に締め切りそれ迄に送って頂いたティップトゥーは個数に関係なく特別価格にいたします。
(値切った分の還元。)

その後は20個以上でしたら1個¥1500で受けられますが少量ですと無茶高くなります。
(ちなみに今回出した4個の値段。20個出しゃ良かった。と言う金額です)

詳しくはお問い合わせ下さい。


大事な事を書き忘れました。
STAX社製は今回はお受けできません。
と言いますのもアルミの材質が違うので同じ熱処理では駄目なのです。
STAX社製の場合は20個以上集まりました場合にお受けいたします。
20個以下でも受けられるのですがとんでもない価格に成りますので・・(ちなみに4個ですと新しい物を買った方が安いです)。

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