平成19年4月18日開店。店主の日々の日記です。
LX38

BLOGネタとしては最適な修理依頼が入ってきました。
僕の仕事は一応メーカー。
結果、同じ物を作ります。
製造過程は一度しかネタに成らない。二度目の製作はアップしてもつまらない。
修理ネタは同じのが無いので面白いのです。

今回、まな板に乗るのは有名なLX38。
真空管アンプでプリメインと言う、かなりの少数派。
でも、歴史の有るアンプで、初代のSQ38から長年続いたアンプです。

後年リバイバルで発売された38はフォノイコライザーが半導体で、チョットなんだかなー?のアンプに成り下がって、時代の移り変わりを嫌と言うほど見せ付けてくれました。

かなり丁寧な使われ方をされていたみたいで、埃を除けばグットコンデション。
と言っても、20年以上経っているアンプです。しかも高温にさらされるプリメインアンプ。

ここ数年は全然使ってなく、最近使いたくなり、メンテを依頼されました。

この様に古くなったアンプを再使用する時には、動作のチェックは欠かせない作業です。

ひとつ間違えると、煙がポッ。その辺なら可愛いですが、ナンカスピーカーが焦げ臭い・・・・・・・。

半導体アンプと違い、DC漏れは無いとお思いですか?

もしそうなら甘ーーーーーい(笑)。
OPTのリークで、タンノイのウーハーを飛ばした方が現実にいます。
ダミー抵抗を付けての動作チェックは欠かせないのです。
古いアンプは何が起きてもおかしくない、の心積もりが大事です。


LX38

オプションのウッドケースを外します。
外すネジは底面の6本。四角い大きなワッシャーで止めて有りますので、すぐに判ります。
そのネジを外したら、アンプ本体をケース前方に引き出します。


LX38

LX38

外カバーを外しました。
カバーは上下の二枚に成っています。
まず、下側のカバーを止めているネジを全て外し、下カバーを外します。

下カバーを外すと、隠れていた上カバーの止めネジが顔を出します。
そのネジも全て外し、上カバーを外します。

内部の状態も大丈夫の様。

もし有るのでしたら、この状態でコンプレッサーの高圧エアーで埃を吹き飛ばします。

真空管アンプ内の電圧はかなりの高圧。
湿気を吸った埃は、リークの原因に成りかねません。
特に、ヘビースモーカーの方は要注意。

このアンプには煙草のヤニは皆無。
修理屋さんには有り難いアンプです。

で、すぐに通電するのは素人修理。
まず、肉眼で徹底的にパーツをジロジロ。
高温で変色したり変形しているパーツが無いかのチェックです。

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【2008/04/10 (木) 16:15】 | アンプ一般
トラックバック() | コメント(8)

無題
ピンキー
アッ、もうチョイ早く書いてくれていれば・・・・・・。
LUXとの付き合いは、かなり深いものが有りまして・・・・。
回路図、持っていたんです。
今回の引越しで処分を・・・・・・・・。

たいていの部分は頭に入っていますので、此処でも、HPの質問箱へでも書き込んでください。

棄てなきゃ良かったなー・・(汗)。


無題
NONAME
ピンキーさん
済みません、最近アクセスさせて頂いてる新参者ですが『HPの質問箱』へのアクセスは?なのですが、
時間有ればお教え願います。2台のLX38はプリ部もメイン部も回路が違っておりしかもmaker出荷時点のようですが右と左の定数が違って出力アンバランスでして、かなり悪戦しておりまして、売る気は無いのですが趣味としては時間がかかっておりますです。


無題
ピンキー
質問箱は
http://hayashilab.syuriken.jp/audio.htm
このページのかなり下の方に有ります。

僕の知っている限りではLX38の回路は変わっていない筈です。
ひょっとして38uですか?

左右の定数が違うと言うのも・・・?
新品での購入でしょうか?

中古ですと、変なショップで修理したのかも知れません。

回路的にプリ部、メインの初段部分は基盤ですので、変更が有った話は聞いていないのですが・・・・。


LXのプリ部の真空管配列
永井
ピンキー 様

 始めまして、真空管なしのLX38を手に入れました。
プリ部分の真空管の配列をご存知でしたら、お教え願えませんか?
 ラックスのサービスセンターに連絡したら、LX38に関しては、回路図および情報を、お知らせできませんとのことでした。
 バイアス調整等は、SQ38Fでやっているので、ピンキーさんのブログを参照に、ゆっくり調整しようと思っています。

よろしくお願いいたします。

永井


無題
ピンキー
38のプリ部はイコライザー部がECC83、フラット部がEC82、其々2本ずつ使っています。
1本の真空管を左右に使っていますので(これは配線が楽)chセパレーションを稼ぐのが大変です。

この辺を上手く組み直すと38とは思えない抜けの良い音に成ります(基板は排除ですが、笑)。


toshimitsu
ueno
オークションでLX38(K9101***--1991年製造でしょうか?)を入手しました。NF回路についてご教授いただけますでしょうか。
(1)トーンアンプ部ファイナル/12AU7のプレートから前段/ECC83のプレート間に680kΩを接続してあります。
 ある図面には12AU7プレートから15pでグリッド(前段/ECC83のカップリングコンと一緒になり)につなぐ回路があります。 どちらが正しいのでしょうか?
もちろん各プレートには+B抵抗は付いてます。

(2)パワーアンプ回路のout_Tr 2次から1.8k+1000pパラで初段/6267カソードに戻してますが、カソードピンに直接つないで有ります。よく見るのはカソード(1kΩ+100μF)+100Ωの中間点に戻してある回路です。100μがあるのでカソードピンにつないでも同じことかな・・・と考えています。

このLX38の回路チェックすると、基板も配線部のハンダ付けが実にしっかりしているのに感心します。
ハンダ痕から680kは後付けのような気もします。


無題
ピンキー
uenoさま。
済みません。38関係のデーターは全て破棄してしまいました。LUXは途中での回路、定数の変更が多いメーカーと感じています。基盤への後付パーツも多いです(特に管球アンプ)。
カソード抵抗を二段にして片側にだけパスコンを付け、その中間にNFを戻す手法は、ゲインを稼ぐのに良く使われる方法です。
カソードへ直接でもそれ程のゲイン差が有る訳ではないので、設計者の好みですね(笑)。

追記です。LX38が世に出て40年経ちました。生産終了した時点はハッキリしませんが30数年経っています。
ピン端子が金メッキでしたら比較的新しい製造です(それでも30年以上経っていますので・・・・・・)


無題
ueno
回答ありがとうございました。
-C電源など正しい回路に修正し回路チェック後、f特性・in-out・残留ノイズ等測定しました。

F特性は30kHzまでほぼフラット 45kHzで-1dB程度、パワーは32w /in:0.97v 、残留ノイズ:0.57mVでいい特性でした。

ただ50CA10が片チャンネル分しかありません、高価ですか探してみます。
ありがとうございました。




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この記事へのコメント
無題
アッ、もうチョイ早く書いてくれていれば・・・・・・。
LUXとの付き合いは、かなり深いものが有りまして・・・・。
回路図、持っていたんです。
今回の引越しで処分を・・・・・・・・。

たいていの部分は頭に入っていますので、此処でも、HPの質問箱へでも書き込んでください。

棄てなきゃ良かったなー・・(汗)。
2012/10/17(水) 18:07 |   | ピンキー #29ef49c7fe[編集]
[管理者用 返信]

無題
ピンキーさん
済みません、最近アクセスさせて頂いてる新参者ですが『HPの質問箱』へのアクセスは?なのですが、
時間有ればお教え願います。2台のLX38はプリ部もメイン部も回路が違っておりしかもmaker出荷時点のようですが右と左の定数が違って出力アンバランスでして、かなり悪戦しておりまして、売る気は無いのですが趣味としては時間がかかっておりますです。
2012/10/22(月) 10:11 |   | NONAME #7dc5196480[編集]
[管理者用 返信]

無題
質問箱は
http://hayashilab.syuriken.jp/audio.htm
このページのかなり下の方に有ります。

僕の知っている限りではLX38の回路は変わっていない筈です。
ひょっとして38uですか?

左右の定数が違うと言うのも・・・?
新品での購入でしょうか?

中古ですと、変なショップで修理したのかも知れません。

回路的にプリ部、メインの初段部分は基盤ですので、変更が有った話は聞いていないのですが・・・・。
2012/10/22(月) 10:48 |   | ピンキー #29ef49c7fe[編集]
[管理者用 返信]

LXのプリ部の真空管配列
ピンキー 様

 始めまして、真空管なしのLX38を手に入れました。
プリ部分の真空管の配列をご存知でしたら、お教え願えませんか?
 ラックスのサービスセンターに連絡したら、LX38に関しては、回路図および情報を、お知らせできませんとのことでした。
 バイアス調整等は、SQ38Fでやっているので、ピンキーさんのブログを参照に、ゆっくり調整しようと思っています。

よろしくお願いいたします。

永井
2014/10/10(金) 23:16 |   | 永井 #2ab1dd1c35[編集]
[管理者用 返信]

無題
38のプリ部はイコライザー部がECC83、フラット部がEC82、其々2本ずつ使っています。
1本の真空管を左右に使っていますので(これは配線が楽)chセパレーションを稼ぐのが大変です。

この辺を上手く組み直すと38とは思えない抜けの良い音に成ります(基板は排除ですが、笑)。
2014/10/13(月) 07:56 |   | ピンキー #4fc20da38a[編集]
[管理者用 返信]

toshimitsu
オークションでLX38(K9101***--1991年製造でしょうか?)を入手しました。NF回路についてご教授いただけますでしょうか。
(1)トーンアンプ部ファイナル/12AU7のプレートから前段/ECC83のプレート間に680kΩを接続してあります。
 ある図面には12AU7プレートから15pでグリッド(前段/ECC83のカップリングコンと一緒になり)につなぐ回路があります。 どちらが正しいのでしょうか?
もちろん各プレートには+B抵抗は付いてます。

(2)パワーアンプ回路のout_Tr 2次から1.8k+1000pパラで初段/6267カソードに戻してますが、カソードピンに直接つないで有ります。よく見るのはカソード(1kΩ+100μF)+100Ωの中間点に戻してある回路です。100μがあるのでカソードピンにつないでも同じことかな・・・と考えています。

このLX38の回路チェックすると、基板も配線部のハンダ付けが実にしっかりしているのに感心します。
ハンダ痕から680kは後付けのような気もします。
2017/10/17(火) 13:52 |   | ueno #7dbe1a862e[編集]
[管理者用 返信]

無題
uenoさま。
済みません。38関係のデーターは全て破棄してしまいました。LUXは途中での回路、定数の変更が多いメーカーと感じています。基盤への後付パーツも多いです(特に管球アンプ)。
カソード抵抗を二段にして片側にだけパスコンを付け、その中間にNFを戻す手法は、ゲインを稼ぐのに良く使われる方法です。
カソードへ直接でもそれ程のゲイン差が有る訳ではないので、設計者の好みですね(笑)。

追記です。LX38が世に出て40年経ちました。生産終了した時点はハッキリしませんが30数年経っています。
ピン端子が金メッキでしたら比較的新しい製造です(それでも30年以上経っていますので・・・・・・)
2017/10/17(火) 15:10 |   | ピンキー #526ef2bda8[編集]
[管理者用 返信]

無題
回答ありがとうございました。
-C電源など正しい回路に修正し回路チェック後、f特性・in-out・残留ノイズ等測定しました。

F特性は30kHzまでほぼフラット 45kHzで-1dB程度、パワーは32w /in:0.97v 、残留ノイズ:0.57mVでいい特性でした。

ただ50CA10が片チャンネル分しかありません、高価ですか探してみます。
ありがとうございました。


2017/10/18(水) 11:23 |   | ueno #7dbe1a862e[編集]
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