平成19年4月18日開店。店主の日々の日記です。
アーム関係が略終わり(カートリッジの取り付けは出荷直前にします)、ターンテーブル関係の仮組みです。



狙い通りに組みあがったターンテーブル。写真では見えませんが軸受けとシャフトのチェックがメインです。



ターンテーブルとボードのクリアランスは1mm。
昔は此処を2mmにしていました。精度を出す自信が無かったんですね。
自分でも気づかないうちに、いつの間にか1mmに設定してしまってアームとの高さが合わない、って悩んだりして・・・(笑)。
昔の図面を見て『あ、以前は2mmで設計していたんだ。』って気付いたり・・。

以前にもアップしましたがこの軸受け。親子3代で使っても平気です。
磨耗する所は交換が簡単(20年近く使っていますが今の所磨耗はゼロ)。しかもその部分は一般市販品(単なる鋼球)。
それ以外は定期的なオイル交換さえしてもらえれば磨耗しません。

昔からの機械屋さんの経験則。
『シャフトの直径の2,5倍以上のシャフト長(軸受け長)が有ればシャフトも軸受けも磨耗しない。』
だから薄型モーターの寿命って短いのです。

このターンテーブルのシャフト、16Φ。其れに対して長さ(軸受けと接している部分)は75mm。
壊せるものなら壊してみろ。と言う設計なのです。






軽く追記。
この軸受け、基本的にはアイドラー次代と共通です。
そのアイドラー次代に購入して頂いたお客様。今の仕様(ギヤボックス、糸ドライブ)に成ってもターンテーブルシャフトと軸受けは交換していません。
度重なる改造の為の何度ものドッグイン。

最近、お二人の改造依頼を受けてシャフトを引き抜きました。
もう此処迄馴染んだら宝物です。シャフトの表面の輝きは切削加工では出来ないもの。
長時間掛けて馴染ませた物にしかない輝きでした(けっしてピカピカではない味の有るひかり方です)。
シャフトを抜く時の感触もナントも言えないものです。

そんな事を知っている拙い常連さん達。
僕の使ったシャフトと軸受けを欲しがる。

そんな訳で僕の軸受けとシャフトがあの感触を得るのには・・・・・(涙)。

で、更に追記。
此処迄書いちゃったんだから・・・・・。
ターンテーブルの軸受けとシャフトに関しては僕が生きている限り保証します。

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