平成19年4月18日開店。店主の日々の日記です。
真空管の基本動作を考える上で大切なのは、仕組みもそうですがもう一つ大切な事。
交流を理解するのも大事です。

電気には直流と交流が有る事はご存知ですよね。直流はいたって単純で乾電池の出力が代表格です。勿論充放電の出来る蓄電池も含まれます。

この場合は単純に+端子側から-端子側に電流が流れます。電流の流れる方向は常に一定。同じ方向にしか流れないので直流と呼ばれています。

ややこしいのが交流。電流の流れる方向が時間と共に交互に変わります。つまり+側、-側と言うのが無いのです。

この様な波形に成ります。


電力会社から送られてくる電力もこの波形です。
矢印から矢印までが1サイクル。此れが関東ですと1秒間に50回、関西では60回繰り返されます。
つまり+と-が常に交互に変わるのですね。
中心の水平線が0Vライン。上が+の電圧、下が-の電圧です。電気の流れる向きだけではなく、電圧も刻一刻と変化しています。
ですので、家庭のコンセントは100Vと成っていますが、あくまでも平均値で常に変動しているのですね。
中心の水平ラインの時の電圧は0Vです。

そう成ると平均値で100Vを出すのには、一番山の高い(低い)部分は100Vより大きいのです。
理論値では平均電圧の√2倍(約1,4倍)に成ります。
家庭のコンセントには瞬間的に繰り返し140Vが来ているのです。

話が飛びますが、電源を入れた瞬間に機器が壊れるって結構有りますよね(昔の裸電球もこれに弱かった)。
此れって、電源を入れた瞬間の電圧が140Vの時に起こり易いので、その辺をコントロールして電源を入れる機械が過去には売られていました。

此の交流の流れ方をシッカリと理解して下さい。

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