平成19年4月18日開店。店主の日々の日記です。
なついてしまった

今朝の風景。気付きました?何時もは埃を被っている、オイロダインのホーンが綺麗な事に・・・・・(笑)。

本当に何年ぶりですかね。ホーンの埃を拭ったのは。

そうしたくなる鳴り方をしています。

ミッドハイを取り付けたのは丁度半月前。
もう今は、このユニットのないオイロダインは考えられません。

そんなに馴染んでしまいました。
で、フト・・・・・・・。

世の中のオイロダインファンに言わせると、邪道だろーなー。

第一オイロダインとフォステクスでは格が違うよ。
そんな声が聞こえて来そうです。

でも、そういう意見の方。オイロダインにきちんとチューニングしています。

オイロダインは天下のシーメンスが作った名機。此の侭で完成されている。なんて思っているんでしょうね。

でも、僕はオリジナルのオイロダインの鳴り方も好きだけど、アクが強過ぎる。

大袈裟に騒ぎ過ぎるんですね。
確かに、ヒットラーが観衆の前で大見得を切った演説をするには最高のスピーカーと思う(僕のオイロダイン、製造された頃はヒットラーが生きていた)。

でも、ワーグナーだけを聞いている訳じゃないし。
古楽器を使ったバロックも聞くし、山口百恵だって聞く。ピーターソンも聞けば円生も・・。

僕には名機でも駄機でも関係ない。僕にとって正直に演奏家の心を伝えてくれれば。

まあ、今考えると、フォステクスが海外の有名メーカー(雑誌の所為だけどね)と比べて2~3流と思われているのは、ブーム時代に採用した評論家が悪かった(誰だか判りますよね、笑)。悪い人間ではなかったけど、やる事に品がなかった。

そう言えば、昨日来た有る方。
彼もオイロダインを使っている。

僕のオイロダインを聴いて『最後は品だな。大きな音は騙されるし、大きな音で人を驚かすのは難しくない。小さな音でどこまで聞かせられるかが肝心。』

ウーーーン。感心しました。


で、今聞いているレコードです。

バロック

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今朝の店内

今朝、出勤して直ぐの僕の机の上。
ツィーターやネットワークの部品が、散らかり放題。

昨夜は頑張りました。日付の替わる時間迄休み無く作業。

今迄の僕なら、19時ごろで『続きは明日だな。』と言った感じで、作業を中断するんだけど、なぜか昨日は違った。

完成させて、音を聞きたい。

今迄も、新しい物を作る時は其れ成りに期待感が有る。
でも、昨夜の其れは今迄にないもの。

なにか、ワクワクする期待感。

左手は限界に来ている。関節がビリビリ痛む。でも止められない。
こんな感覚、暫くぶり。

全ての接続が終わったのは、日付が変わって直ぐ。

アンプに火を入れる。

二階には、他人が住んでいるので、音量は上げられない。

小さな音量で、今年初めに聞いたレコードに針を下ろす。

ウソッ。こんなチェンバロ聞いた事がない。小さな音量なのにチェンバロの大きさが判る。

今迄のオイロダイン。音量を上げた時は、完全にコアキシャルを上回っていた。
しかし、音量を絞ると・・・・・・・。

コアキシャルと比べると音が痩せて聞こえる。
振動板が重いんだから仕方ないか・・・・・。

今回は違う。小さな音量でも一切痩せない。
コアキシャルを聞いているみたい。

レコードを換える。
カレン・カーペンターの笑顔が見える。

クソッ。家と職場が一緒なら、此処で乾杯なのに・・。

家からも、帰りが遅いので心配して電話が来たし。
しぶしぶ帰宅。

鳴り出した

今、何時もの音量で聞いています。
装置が変わってしまいました。

以前、バイタの10セルホーンを使っていた時にも、ミッドハイを使いました。
あの時はホーンの高域特性が悪く、直接ツィーターに繋ぐのは無理だったからです。

今回のオイロダイン。高域特性は十分なユニット。ツィーターに直接渡しても行ける筈でした。

実際今迄の音にも其れ成りに満足。ドライバーとツィーターとの繋がりにも、疑問は持っていなかったのです。

でも、今の音を聞くと・・・・・・・。

ツィーターとは繋がっていなかったなー。

今回、あのホーンの注文が無かったら・・・・・・・・。


追記です。

どうもミッドハイユニットは必要みたいです。
過去の海外の名機。500Hzクロスの2ウェイが大多数。500Hzから上をホーンユニットが受け持っています(オイロダインも其の一つ)。

中型ホーンですので、ツィーターをプラスしている方を結構見受けます。

僕もその様な方の音を散々聞かせて頂きました。

申し訳ないのですが、、繋がり方が不十分。市販のネットワークや、ユニットのインピーダンスを測定しない自作ネットワークですので、仕方が無いと思っていました。

一般市販のツィーターは精々5kHzが精一杯。

今回迄、それでも良いかなと・・・・・。

3kHzから使えるミッドハイを使うと、今迄の繋がり方は不十分を、嫌と言う程教えてくれます。

実は未だ、ユニットの位置合わせをしていません。
それでも此れだけ繋がってしまいますと・・・・・・・。

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数日前のアンプの追加とネットワークの手直し。

オイロダインが化けた。なんて此処に書いたものだから、馴染みのお客様が聞きに来ると言う。

確かに、最初は化けたと思った。以前は聞こえなかった音が聞こえてくる。

要は、基本性能は上がったと言う事。

で・・・・・・・。

長時間聞いていると疲れてくる。確かに凄くは成ったのだけれど、ナンカ変・・・・・・。

で、今朝一番の店の中。

測定

人には口が酸っぱくなる位、位相合わせは大事です。って言っているのに、今回はしていない。

クロスを変えたのだからしなきゃ絶対にNG。

で、この測定(調整)はレコードを掛けてもまず無理。音楽成分の中から、クロスの周波数成分だけを聞き分けるなんて僕には不可能。

アンプに発信器を繋ぎ、新しいクロスにした6kHz(以前は7kHz)の正弦波を入れる。

スピーカーから其の音を出して、ツィーターとドライバーの位置関係を決めるのです。

クロス周波数の信号は、ドライバーとツィーターから半々に出ている筈。

お互いの位相が合った時の音圧が一番大きく成ります。

この位置を探すのですね。

ハハ、ツィーターが2mm後ろへ下がった。

今まで聞いていたレコードをもう一度聞きなおす。

此れなら、人に聞かせられる。

ニコッとしたところへ、約束のお客さん来店。

ホッ。間に合った。

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