平成19年4月18日開店。店主の日々の日記です。
引き上げて来たら直ぐに掛かりたかったのだけれども、あのシャンパンゴールドを見たら
そちらを優先にしないと・・・。
雨が続いたのでスタートが遅れました。
何しろ水でジャバジャバ洗うと言う荒業ですので、家の中では不可能です。
やっと今日の午後、天気が回復したので始めました。

プリアンプの電源。



すさまじい汚れです、正直持つのも嫌でした(服が汚れる)。

で、マジックリンの威力。



凄いでしょう、吹き付けて数十秒後です。
で、勘違いをしないで下さいね。この作業を薦めてはいません。一般の方がするのは確実にNGです。
洗浄後にオーバーホールをするのが大前提。洗浄して直ぐに通電なんてしたら・・・・(怖)。

僕は普通の方の真空管交換も薦めません。真空管交換後に電流チェックの出来る方だけならまあまあOK。
出来たならオシロでのチェックまでして欲しいのです。
真空管と電球を同じに考えている方が多過ぎますので・・。

追記です。
目茶笑えました。水洗いが済んでピカピカに成ったプリアンプの電源。
只今陰干し中。
でね、フロントパネルはキッチリとアルマイトを掛けてシャンパンゴールド(笑)。
そうか、当時付き合っていたアルマイト屋さんがシャンパンゴールドをしてくれていた時代ね。
その後廃液の環境問題でシャンパンゴールドは出来なくなってしまったのです。
と言う事は、プリアンプ本体のパネルもシャンパンゴールドと思います。

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例のアンプ。本日引き上げて来ました。
力自慢の友人も階段をパワーアンプ1台降ろしただけで青息吐息。

過去の記憶ではこんなに重くはなかったかと・・・・。

実際に納めた時には僕が持って階段を上げた。
歳を感じる一瞬です。
こんなにクソ重かったんだ。良くこの階段を持ち上げたなーと当時の自分を褒めてしまいます。

で、外見上の問題。オーナーの方はヘビースモーカー。
要は、普通のアルミ板がシャンパンゴールドに成ってしまっている。

ご存知の様に僕のアンプは放熱用の穴を開けていません。
つまり内部は一切汚れていない。

兎に角明日はシャンパンゴールドを落とそう。たばこのヤニはマジックリンで簡単に落とせるのです(オット、社外秘・・)。
天気の良い日に玄関先に出してマジックリンをかけ、その後水道水のシャワー。
トランス類はエポキシでシッカリと固めて有りますので、耐水性はバッチリ。
内部のCRもほとんど交換に成りますので、水に沈めても大丈夫。
真空管ソケットはタイト製で金極部分にはシッカリとした金メッキがされていますので、マジックリン程度にはビクともしません(今日真空管を抜きましたが、バネの衰えは一切感じませんでした)。

この感じでは、通電テストは一発で合格するんだろーなー・・(正直つまらない、汗)。

でもね、長期に使ったケミコンは信用できません。
その他、此の侭で出すと先々でのアフターが問題だよね。
当選者にはその辺をきちっと説明をして、此処の改造はやった方が良いです。と言わないと拙いかな?

勿論改造の費用に対して効果の方が大きいのも自信が有るんですけどね。

ボチボチと此処へ作業の詳細をアップして行きます。

僕の作った昔のアンプ。トンでも再生が楽しいのですね。


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二日目の早朝、5時出発予定が目が冴えてしまったので2時に出発。
まあノンビリと東北道を北上します。

で、問題が起きたのは4時40分。
カーステを掛けながら快調に走っていたピンキー君。

突如荷室から謎の音が・・・・・。

最初は小さな音でピッ・・・ピッ・・・ピッ・・・・
ウン何の音だ?

10数秒後、ピッがビーに変わった。音量も大きく。
更に10数秒後、ビーの連続音。

クソ、目覚まし時計。

5時出発の予定だったので、寝過ごすとヤバイと言う事で4時40分に目覚まし時計をセットして解除を忘れた(大汗)。

下道なら直ぐに車を止められるのだけれど夜の高速道路。周りはまだ真っ暗。止めるのはヤバイ。
仕方が無いので時計を無視して(無視するしかない)、次のPAを目指して疾走。
次のPA迄5kmの表示の所で、目覚まし時計が根負けをして止まった。

フーーーーーーーーーーー。


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今回の記事も長く成りそうで・・(汗)。
興味のある方はお付き合いを m(__)m

先の話で、グリッドを無視した二極管の動作を書きました。
この状態ですと、電流の管理(制御)が出来ません。
まあ、流れ放題と考えて下さい。

此れではチョイ拙い。
其処で出て来るのがグリッド。



先にアップした図面が上。今回の追加が下の図です。
以前にも書きましたが、真空管の電圧(電位)は対カソード(陰極)と言うのが基本です。

此の状態で動作させますと、R2の両端に電圧が発生します。
昔、中学校で習った(ちゃんと覚えていますか?)オームの法則。
電圧=電流×抵抗値  V=A×Ω

計算し易く有り得ない数値で(こんなに流せる真空管は無い、笑)考えます。
プレートからカソードへ1A流れているとしますね(電源の電圧は考えません)。
R2の値が10Ωとしますと1(A)×10(Ω)=10(V)という計算式により、R2の両端には10Vの電圧が発生します。
R2の上側から下側に電流は流れますので上側が+、下側が-に成ります。

其処でもう一度考えて下さい。カソード電圧(電位)が基準です。
と言う事はR2の下側の電位は-10Vと考えられます。

その-10VのアースラインとグリッドはR1で繋がれています。
エーー、チョイひっかけ問題です。
此のR1の抵抗値が100Ωの場合と10kΩ(10,000Ω)の場合で、グリット電圧(電位)はどうなるでしょう?

どちらの方がグリット電圧が高い(低い)と考えられますか?

グリッドは非常に細い線で出来た目の粗い網の様な物と考えて下さい。勿論導電性の金属で出来ています。

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イヤー。先にアップしてから、難しいのを選んじゃったなー・・。
要は、此処のお客様たちのスキルが全然判らない。

何処迄かみ砕いで良いものか・・・。

悩んでも仕方が無いので、ボチボチと行きますか。

早速。
ダウンロード

お馴染みの真空管の記号。上から陽極(プレート)。3本の点々はグリッド。下が陰極(カソード)と成っています。
カソードはヒーターで温まっていて(動作中に中心で赤熱している細い柱状の物)これが真空管を動作をさせます。

まず、赤熱させますと表面に熱電子が発生します。電子は-の電荷を持っています。只赤熱しただけでは此の侭何も起こりません。

で、プレートに+の電荷を与えると、-電荷の熱電子は+のプレートに引き寄せられます(
+同志、-同志は反発し、+と-は引き合います。磁石と一緒ですね)。
つまり熱電子がプレートへ向かって突進する訳ですね。この間に空気が有ると、空気の分子が行く手を阻むのですが、真空管です。邪魔をする物が何もないのですね。

つまり、赤熱したカソードには電子が表面に現れ、その先に+のプレートが有ると勇猛果敢に突進する。

此れだけです。此れが真空管の基本動作です。で、こう思って下さい(難しく始めるときりが無いので)。
電子の流れと反対方向に電流は流れる。

要約しますと、プレートが+に成るとプレートからカソードへ向かって電流が流れる。
この時の+と言うのはカソードに対してです。

電気の+と-と言うのは、相手が有って初めて成立します。
雷の高電圧も地面に対してです。
相手が無ければ電位は発生しません。

グリットを無視して考えましょう。プレートが+の時にだけ電流が流れる。
-の時には流れません。
じゃあ交流電荷を与えたら・・・。

交流は+と-が入れ替わります(1秒間に関東で100回、関西で120回)。
此処に交流を与えると、プレートが+の時にだけ電流が流れて-の時には流れない。
つまり交流波形の下半分がちょん切られた脈流と言う波形に成り、関東でしたら1秒間に50回流れる直流と言う事に成ります。

整流管はこの理屈で働いています。








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書き出して見たら無茶苦茶長く成り、更に説明図も必要。
そろそろ夕飯(晩酌)の支度もしなくちゃ・・・。

そんな訳で、キチッと頭も整理して近々アップします。

その題は『真空管は増幅をしていません。』

判っている方ならニヤッ。雑誌記事程度の知識ですとオイオイ?

そうなんです。真空管は増幅なんてしていません。電圧変動(入力信号)を電流変動に換えているだけです。
この辺の事情を理解すれば真空管アンプの基本が判りますし、電源が一番大事と言う事も理解出来ます。

僕が中学生だった時に読んだ真空管アンプの製作記事。その中の言葉『良い電源が作れればそのアンプの80%は完成。』
金言と思っています。


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例のアンプを引き上げて来るのに1週間を切りました。
何処に置くのよ?

一応整理したつもりだったんだけど、またもや荷物が所狭しと・・・。
整理が早過ぎた。ギリギリに整理をしないとまた物がいっぱいになる。

バイト迄雇ってしまいましたからねー・。

で、兎に角庭へ出て見た。
そろそろ植え替えの準備をしなくちゃいけない花や、次の花が待っているのでそろそろ終わってくれー・・。と言う花やまあ色々です。

何しろ経験がない花ばかりなので、予定よりも早く終わってしまった花や、予定以上に頑張って咲き続けている花。
マダマダ経験不足です。

で、その中で無茶苦茶頑張っているのが・・・・・・。




地上部に芽を出したのは70日前。今では2m以上の身長に・・・・。

何しろバラを育てるのは初めてなので、色々と調べています。
木立性(普通に1本立ちするバラ)の場合でしたら、希望の高さに合わせて剪定をしても良いそうなんですが、つる性(この写真のバラ)の場合は、兎に角伸ばしなさい。
冬に成って落葉をしたら希望の形に枝を誘引しても大丈夫。

なそうなんですけど、こんなに早く成長をするとは思ってもいなくて、この調子では藤棚の一番高い所へ届くのも間近かと・・・・・。
1本のバラでてんやわんやしているのに、この冬には6本のバラの苗木が・・・・(大汗)。


ちなみに藤棚の柱は3mの足場用の鉄パイプ。地面に刺さっているのは30cm程度なので最高部は2,7m近くは有ると思います。
最初は2mのパイプを柱にしたのですが、村の顔役Hさんからクレーム。『俺の背では頭が届いちゃう。』僕よりも背が高いですからね。
其れで急遽3mパイプへ変更したのです。
今更ですがHさんに感謝。

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ついに最終回。
今考えて見ると、僕と励磁スピーカーのつながりは略30年間。と言ってもマクソニックの各ユニットとオイロダインだけですので偉い事は言えません。

只、使ってもいないのに雑誌で得た(オーディオ店とかオーディオ仲間等)知識で知った振りで言っている人よりは良いかなーと・・・。

つくづく感じるのは電源の大事さ。此れを怠ったら励磁スピーカーを使う意味が有りません。

で、ちょっと考えて見ました。オイロダインは高圧ですので難しいですが、一般の12Vや24Vでしたらバッテリーでの駆動が簡単です。バッテリーの電力(直流)は非常に理想電源に近いのです。
昔マクソニック時代に実検して凄く良かったのを思い出します。只当時の充電器は常時接続が出来ませんでしたので、短期間のテストで終わってしまいました。

現在は常時接続の出来る充電器が普通に手に入ります(僕のバッテリー電源もこの充電器なしでは有り得ません)。
其処で、現在の充電器を使って、励磁電源を考えて見ました。



単純にバッテリーと充電器だけと言う訳には行かなそうです。

と言うのは充電器の出力が、奇麗な直流では無いのです。
安物の充電器は脈流(まだこの方が良い)ですし、僕の使っている充電器の出力はパルスです。
つまりこのパルス波形が励磁コイルへ流れてしまうのです。

これは非常に拙い。そんな訳で、充電器とバッテリーの間にフィルターが必用なのです。
その回路図が上記の物。
コイルはパルスを扱いますので空芯コイル。
コンデンサーの値は出力波形を見ながら決めます(コイルの値も同じ)。
此処で大切なのは、聴感では決めない事。必ず波形を見ながら決めるのが大事です。

いま、励磁型を使っていたらこの実験をしたくてウズウズ(笑)。

兎に角電源です。

で、もう一つ。
この辺はHPにアップしたかも知れません。
励磁スピーカーユニットって、トランスって気付いていました?
マクソニックでもこの考えは無かったですね。

良く考えましょう。ユニットの中には二組のコイルが有りコイルの磁気回路は共通。
完全にトランスですよね。励磁コイル側には直流を流すので、ボイスコイル側に出力は有りません。
でも、ボイスコイルには交流(音声信号)が流れます。と言う事は励磁コイル側に同じ波形が表れるのです、しかも高圧で。
巻き線比を考えればおのずと判りますよね。
今考えると悔しいなー。なんでその時に表れる波形をオシロで観察しなかったかを・・。

でも対策をして、それなりの結果を得られました。
対策方法です。
ユニットの励磁コイルの端子間をコンデンサーで繋ぐ。
此れだけで、励磁コイル側に起きる音声信号をキャンセルできます。
効果は可成りのものですよ。

で、少々電気を知っている方なら。電源側の出力に大容量のコンデンサーが入っているので関係ないのでは?

ハイ、この場合は電源とユニットを繋いでいるケーブルが理想の物として考えています。
ケーブルは、抵抗でコイルでコンデンサーです。
これを知っている方なら僕の方法を理解出来るかと・・。

まあ、店を開いて直ぐにはオシロも発振器も持っていませんでしたので・・(恥)。

励磁スピーカーを最良の状態で使いたいのでしたら、兎に角電源です。

10Wが沢山余っていたら、きっと励磁コイルを巻く事に成るかと・・・・。

                おわり



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