平成19年4月18日開店。店主の日々の日記です。
銅メッシュでシールドケースを作るぞ。
で、ストップ。
銅メッシュは良いんですけど、放熱を考えた(銅メッシュに疑問ではなく、更なる放熱)。

単に巻き付けただけでは、周りの空気の動きは鈍いよね。
真空管の発熱を利用して、真空管周りの空気の流れを積極的にしたい。

簡単な素材なんだけど手持ちが無い。

ハイ、再発注です。



何を発注したのかは、当分ナイショ。

基本的に、殆どの部材(パーツ)は動作温度が低い程長寿命に成ります。
ケミコンが良い例で、温度が10℃下がると寿命は倍に・・。
逆を言うと10℃上がると寿命は半分に。
真空管も同じで、温度が上がると内部の真空度が下がる速度が早まります(一命を全う)。
で、発熱量の大きなパワー管を間近に取り付けているメーカー・・(基本を判ってないのか、さっさと壊れて次を買ってねなのか?)。
絶対に信用出来ませんよねー・・(笑)。

で、今回頼んだ材料。メチャ安くて送料の方が高い。でもね、こんな田舎に配送してくれるだけでも感謝。

今回のアイディア(オーディオ界の人が判らな過ぎる)、バイクを弄っていたら極常識(笑)。

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4日間連続で旋盤とフライス盤を頑張ったので、今日は休養日・・・・。
って決めていたんだけど、こんな物が届いた。


網ピッチが0,3mmの銅製のメッシュ。
注文した時に在庫がなく、結構待たされました。
以前アップしたネタに使います。

ピコンって来た方。多いですよね。

例の真空管のシールドケース。
ニッケルフェルトで、とりあえずの物を作って中々の効果。
只そのニッケルフェルトが現在は入手不能。

一応僕にも磁気シールドへの考えは有って、其れを証明する為の購入です。
450×500のサイズですから、可也の個数が作れます。

チョコチョコと作って、今のニッケルフェルトと比べてみます。
シールド効果は不明ですが、放熱にはこの方が遥かに良いですので。






鉄板のシールドケース。30数年前の僕のプリアンプには標準装備でした。
無くても行けるけど、お客様の環境が判らないので用心で取り付けたんですね。
アンプを納める時に『用心で付けています。外してもノイズが増えない場合は、音色を確認して外して下さい。』
と、説明していました。
その後、何かのチェックに戻って来たアンプ数台。
全数、シールドケースは外されていたんですね。
鉄製のシールドケース。シールド効果は高いですが、音的にNGです。

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ヤットパワーアンプが両ch完成し、プリアンプへ戻ります。
頭をユックリとリラックス。

ジックリと回路図を見て、動作ポイントをもう一度見直す。
真空管の動作点を、その球の扱う最大信号レベルに合わせるのです。
ピアノッシモを綺麗に出すには絶対に必要な作業です。

此の時に、最大レベルに対してどの程度の余裕を持たせるか?
僕は殆ど持たせません。と言うのは最大レベルと言うのは、パワーアンプが最大出力を出している時ですよね。

僕の場合は、絶対に有り得ませんので・・・。

その様な訳で、僕がお客様の所へ伺って、一番気にするのが音量なんです。
大音量が普通か、小音量が普通か・・・・・・。
それによって、微妙なさじ加減を・・・(勿論、愛用されているスピーカーの能率も加味します)。

で、球の動作点。微妙に弄くりました。
今回の場合、片ch辺り13Wの出力が有ります。僕にとっては大出力(笑)。

弄った結果、また違う容量のコンデンサーが必要に成り・・・・・・・。
正しく言うと、その容量は持っているけど、耐圧が高過ぎる(デッカイ)。

あそこに納めるには小型にしたいよね。
と言う事でまたもや注文です。

此の調子で行くと、エリートを買った価格程度は行っちゃいそう・・・。





ちなみに僕のエリート。¥200000を切ってます(笑)。

更に更に・・・・・・。
欲しいケミコンがまた出た。
早速商社のHP。
でね、今回のは200個単位でしか売ってない(涙)。
仕方ない。でかいのを何とか取り付けるか・・。

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永年好評を頂いておりましたピンーピンケーブル。
愛用のピン端子の入手が難しくなりました。

他も探して見たのですが、僕の仕様に会うプラグが見当たらず・・・・・・・。

その様な訳で、ピンーピンケーブル(レモーピンケーブル)の受注はお受け出来ません。
納品するアンプ付属へ回さないといけませんので・・・・(ストックの数が少ない)。

僕のアンプを御使用の方はご相談下さい。
随時対応させて頂きます。

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今日は暫くぶりにレモケーブルの作成です。
何度も書いているのでレモって判りますよね。

まず、材料を揃える。


必要な長さの2芯シールド(単芯シールドはお勧めしません)。
そう言えば昔。チャイナ製の真空管アンプ。2芯シールドを使うとハムが出た(笑)。
アースラインの引き回しがダメと言う証拠。
中も見ましたが、中学生の工作レベル。

仕様に対して安いと言う事だけがメリットのアンプでした。

レモの分解写真。


普通の端子と比べると、部品点数の多さに驚かれると思います。
此れも、必要が有っての構造。
数年前までは、もうチョイ簡単な構造。
オーディオレベルでは十分だったのですが、基本測定器に使われるコネクター。
センサーの感度を上げるとインピーダンスも上がります。
微小信号でハイインピーダンスに対応する為に内部構造が変わりました。

この為、配線のし辛さは数倍に・・・・・。

でも写真を良く見て下さい。パーツは全て削り出し。プレス物は一点も有りません。
絶縁素材もPEEK。僕が使い始めた頃はテフロンでしたが、此れもグレードアップ。
基本性能を高める為のコストは一切妥協しない。
音が良いです。ナンテ製品とは比べる迄も無く・・・。

レモを使う場合、シビアなのがシールド線の外皮を剥く長さ。
1mm狂うとオーマイゴット。

僕は12mm剥いています。

で、配線。


矢印のキー溝。シールド材が嵌まります。
この時、キー溝の方向にコールドの配線を合わせる(合わせないと組めません。で、其れの説明もなし)。

此の後も凄く面倒な組み立て。

産業用ってこう言う物です。使う人は其れ成りの腕を持っているんだよね。
此れが当たり前。
勿論、使用説明書なんて一切無し。
構造を見れば判るよね。

其れに比べると、オーディオ用って・・・・・・・(笑)。



コンデンサー(ケミコン)でも書きましたが、基本的にオーディオ用は使いません。産業機器用を信頼しています(フォステクスのフィルムコンもそろそろ・・笑)。

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昨日の、機器の配置変換。
此れって可也重要なんですよ。
同じ機器でも、配置を変えたら出て来る音が変わった。
オーディオの世界では極常識です(気付いていない貴方、可也ヤバイです)。

で、昨日の配置変換。今迄は使えなかった(高さの面で)ティップトゥーを何箇所か導入。
僕にとっては今更ですが、気付いていない方も多いかなと・・・・。

設置して直ぐのティップトゥー。本領は発揮しません。
先端の尖った部分が、相手の木に食い込んでからが本領です。

今回、プリの電源(もっと有るんだけどね)に取り付けました。
最初の音は・・・・。
24時間以上経った今は・・(ニコッ)。



で、問題なのが此の食い込む木材。
そいつの音が完全に支配します。
ティップトゥーを使う場合。食い込む相手の材質が重要です。

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昨日は、出来上がったパワーアンプの納品です。
単に届けるだけなら、宅配便で済みますけど、4ウェイマルチアンプ。
僕自身で結線をしたいんですね。

勿論結線だけではなく、最終的に出て来る音(音楽)も確認したいのです。

永年のお付き合いをしている方ですので、ある程度の予想は有りました。
見事に予想通り。
音楽が楽しい鳴り方。音楽のジャンルに拘らない鳴り方です。

僕もお客様もニコニコ。

過去の日記を確認したら、今回のアンプのシャシ設計を始めたのは、昨年12月初め。
何だかんだ言って、2ヶ月半掛かったんですね(回路的には従来のものが使えた)。

でも、その苦労が吹っ飛ぶ鳴り方を楽しめました。
昨夜のお酒の美味しさは・・・・・(笑)。

で、此処迄は入り口で、本題はこれから・・。

シンクロナスモーターに必要な進相コンデンサー。
此のコンデンサーの種類で、無茶音が変わるんですね。
此れに気づかない方って結構多い。
目の前で実験すると、皆さん驚かれます(QRKだって進相コンデンサーの種類でメチャ音が変わりますよ)。

そんな訳で、数年前からの僕のギヤボックス。進相コンデンサーを外付けにしたのです。
お客さんの好みで弄って良いですよー・・・(笑)。
此れって、有る意味地獄で、世界中のコンデンサーを試さないと答えは出ない。

勿論僕も其処まではやりません。
で、何種類か試した中で、良い結果がでたコンデンサー。
数人の方にも使って貰っています。

面白いのが進相に使って良い結果の出たコンデンサー。
アンプに使っても良い結果が出るんですね。

進相コンデンサーは1,2μF。
同じ種類のコンデンサーの一番大きいのは22μF。

アンプに使えるな・・・。
そんな訳で買っちゃいました(高かったですよー)。

でね・・・・・(大汗)。



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レモケーブルを作り、アームケーブルを作った所で疲れた・・。
2~3年前にレモがマイナーチェンジしました。
勿論、従来の物との互換性は保っています。

配線に繋ぐ側なんですけど、要はシールドの強化(キャパシタンスの変動の減少)。
で、内部パーツが増えて半田付け作業がもの凄く面倒に成った・・。

オーディオでは関係の無いグレードアップです。レモは元々精密測定器や医療機器相手のコネクターですから仕方が無いんですね。

そいつを10個処理しましたから頭クラクラ。

さて、プリアンプの電源を運んでいません(こいつも重いデッカイ)。
ふと気が付いた。底板を付けていないよね。
どこに置いたっけ?(シャシを製作してから一度も使ってない)。

プレハブの中に有りました。

取り付ける前に、底板へ足をつけなくちゃ・・。



御馴染のサトーパーツ。もう30年以上お世話に成っています。
使い易いし、適当に滑るのでアンプのセットが楽なんです(純粋なゴム足は滑らないので、位置出しに苦労します)。

で、ご存知ティップトゥー。此の足を外して交換する方多々。
問題は此の足は3mmのビスで止めますし、ティップトゥーは4mm。
とりあえずサトーパーツで納品。将来ティップトゥーに交換する対策で、底板に3mmと4mmの二種類のネジ穴を開けていたのです。

正直メンドイ・・・。

で、サトーパーツの足をまじまじと観察。重量級のアンプでも全然平気な強度を持っていますので、肉厚もタップリ有るんですね。
そんな訳で・・・・。


判りましたよね(笑)。穴をドリルで広げて4mm仕様にしたのです。
これで、ティップトゥーとサトーパーツの互換性が出来ました(あ、此の加工。もう1年以上前からやってます)。

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