平成19年4月18日開店。店主の日々の日記です。
今日は具体的なユニットの選び方です。

初めてのチャレンジでしたら迷わず16~20cmのフルレンジ。コーン紙の重いユニットはご法度。
エンクロージャー内の、エアーで余計な動きを規制する設計だからです。
JBLでしたらLE8Tよりも、プロ仕様の2115の方がお勧め。
アルテックのパンケーキは僕の好きなユニット。
755Aよりも755Eの方が僕は好きだなー(笑)。

リチャードアレンはかなりいけます。
実際に僕の店で視聴した方。ご自分で使っているタンノイメモリーよりも良いと驚いていましたし。

具体的な数値でf0が40Hz前後が使い良いです。

こんなユニットで、大型システム真っ青の再生音を楽しめます。

実際に数年前。コアキシャル1発を1m×1mのバッフルで20数人を集め、小ホールでコンサートを行いました。

集まった方、皆さんビックリ。なんでこんなユニットでこの音量と音質を出せるのか・・・・・・・。

そう言えば僕の店で、しばらくリチャードアレン1発で楽しんでいました。

其のバッフルの後ろにはオイロダインが鎮座。
パワーアンプの製作中で音が出なかったんですね。

初めて僕の店に来た方。後ろのオイロダインが鳴っていると勘違いした方多々(笑)。

中には中々信用しない人も。まあ、それだけリチャードアレンが朗々と鳴っていたんですね。

僕の廻りの人々。一度でもバッフルを経験したら二度とエンクロージャーに戻りません。

こんなに良いのに使っている方は、まだまだ少ないですね。

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僕の所のHPへ来られる方。結構平面バッフルの検索で来られる方がいます。
此方から、何処から来たのかの追跡調査(笑)。
安心して下さい。来られた方のアドレスまでは判りませんから・・。

平面バッフルに関するHPから来られる方多々。

この平面バッフル。基本的に完成した市販品が極普通のメーカーから、何機種も発売されていれば、こんな迷信の世界には成らなかったのかと・・・・。

多いのが『平面バッフルは2m×2mないと低音が出ない。』
ハッキリ言いますと、この様な意見の方。机上の理論武装が見え見え。まず実際に色々作ったと言う事は無い筈。
作ったら、こんな意見は出ません。

『バッフルの中心にユニットを付けてはいけない。』
この意見も多いですね。でも考えて下さい。バッフルが円形だったらまあ判りますけど、四角なんですよ。
ユニットから周りまでの距離。角度によってマチマチ。僕は堂々と中心に取り付け。
特定の周波数での盛り上がりや盛り下がり(こんな言葉有るのかな?)、要はピークやディップは見当たりません。

兎に角、煩い事を行っている人達の意見をやぶにらみで見ていると、結構笑えます。
作ってもいないで、知ったふり。

ネットで調べる前に、自分で実践して見ましょう。
はるかに短時間で、正しい答えが見つかります。

追記。
平面バッフル考は不定期で続編を考えています。
実際に作って判った事を書いていきます(机上の理論では有りません)。
もう、数十セット、作りましたので。

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改造

特急で入って来た仕事。ユニット押さえの大改造。

散々、ブログにアップしましたので、ご存知の方が多いと思っている(僕の思い込みかも、汗)ユニット押さえです。

要は、スピーカーユニットのマグネットをがっちり抑え、振動系の基準点をシッカリさせる事。

使った方は効果に驚いています。

で、今回、ユニットを交換。結果改造が必要に。

問題は新しいユニット。マグネットが円形ではない。

従来のクランプ方式が使えません。

さて、悩んだ。
で、ピコーーン。
柱で挟んじまえ。

改造

写真の様に、左右を繋ぐ角材には長穴加工。

改造

上部も同じく。

縦柱に穴を開け、長ボルトを貫通させ締め上げる構造です。

本当はブログをアップしている暇なんぞ無い。

昨日から、フライスに掛かりっきり。
で、足に来た。

軽い引きつり。
イタタタ。
で、小休止の間にブログをアップしているおバカさん。

もう片方が出来れば完成。
勿論、今日中の納品です。

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先日完成した、ユニットスタンド。
視聴の結果をアップしなかったのには訳が有りました。

結果は成功です。でも・・・・・・・。

予定外の音も聞こえてきました。

意味不明の付帯音。

高域に付きまとう金属音です。
でも、アルミの音じゃない。もっと硬い。鉄の響き。

でも、僕の装置には鉄を使っていない・・・・・・・。

で、ピッコーーーン。
使っているパワーアンプは借り物。LUXKIT。鉄シャシ。

一般の方は鉄シャシの音に慣れきっているので判らないでしょうが、アルミの高強度シャシに慣れた耳には一発。

事実、アルミシャシを使っている常連には、ヤハリ指摘されてしまいました。

物事はバランスです。やり過ぎると、一番弱いところの欠点が露呈。

でも、その経験をしないとグレードアップは無理。

今度出来るアンプはアルミシャシ。問題が解決すれば僕の耳もまんざらじゃ・・・・・・。

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ユニットスタンド

平面バッフルに限らず、スピーカーシステムをまとめる為には、いかにユニットの振動をエンクロージャー(平面バッフル)に伝えないかです。

確かに、巧くエンクロージャーを鳴かしたシステムは、ある独特の音がし、巧く嵌ると中々の音を聞かせます。

でも、共振の色眼鏡で見た景色(音楽)。

僕も昔はこの方法で音楽を楽しんでいましたが、限界に・・・・・。
音楽を選んでしまうのです。
装置が音楽を選ぶなんて、とんでもない。

音楽の好みは、年齢や人生経験で変わって来るもの。
自分の装置が苦手と言う理由で、違うジャンルの音楽を楽しめないのは、我慢できないのです。

先日アップしたユニットスタンド。

納入先で活躍中。付帯音(僕は付帯音が大嫌い、特に品の無い付帯音は)が少なくなり、音楽が更に判りやすくなりました。

で、自分用は此処まで必要なのかな?ぐらい頑張って見ました。

お客様にはコストに見合った結果が必要ですが、自分のには、コスト対結果を気にしないで済みます。

この写真は、片chセットアップが済んだところ。

ところがこれから、また納品。

もう片chは明日かな?

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散々平面バッフルで遊んできました。

僕もオーディオへ入門時代は、平面バッフルの存在は知っていましたが、まさか自分がそれだけに成るとは思っても見ませんでした。

平面バッフルの一番の問題は、バッフルの振動を如何に抑えるか。
ダンプ剤のような対症療法は良い結果が出ません。

ユニットの振動をバッフルに伝えない。

と言って、ユニットのホールドがぐらぐらでは主客転倒。

で、こんな物を作りました(と言っても僕のでは有りません、すでに納品先の決まっている物です)。


これなに?

アルミの40mm角材で作っています。ユニットの振動エネルギーはとても大きい。其れを支えるのですから、此れでもやり過ぎとは思っていません。


この様に

この様に使います。ユニットはこの状態で固定されています。ユニット位置の上下は調整可能です。

単に穴を開けただけの、バッフルの後ろに立てます。

ユニットはバッフルへは取り付けません。この様にすれば空気を伝っての振動以外はバッフルへ伝わらない事に成ります。。

裏から

後ろから見たユニットのホールド方法。
この状態で上下へは自由に、左右へはスタンドごとの移動で、バッフルの穴の位置とユニットを合わせられます。

僕も、昔はバッフルやエンクロージャーを巧く鳴らしたスピーカーが好きでした。

でも、最近は駄目です。巧く鳴らしたエンクロージャー(バッフル)は、音楽を選んでしまうのです。

つまり、バッフルの共鳴と言う色眼鏡を通しての音楽再生。

僕には我慢が出来なくなりました。

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スタンド

写真の様なスタンドを二個、やっと作り終えました。
あるお客様からの依頼品。

40mm角のアルミ棒で作りましたから、大きさは大体想像が付くと思います。

何に使うのでしょう?


スタンド

答えの写真。ユニットをこの様に取り付けて使います。
このユニット、ミッドバスに使用中。

ミッドですので小型の平面バッフルに取り付けています(バッフルはお客様の製作)。

何度か伺って、音を聞くと、バッフルの余計な振動を感じます。

ユニットをバッフルに取り付けていますので、どうしても出てしまうのです。

解決法はユニットとバッフルを切り離す。此れしか有りません。
で、写真のスタンドを作り、ユニットは単独で固定。

バッフルも独立して立たせ、バッフルの穴からユニットが顔を出す構造にしたのです。

僕のオイロダインと同じ考えです。

スタンド

ユニットの取り付け方法は写真の通り。
何しろマグネットの機械寸法が当てに出来ません。
いい加減な寸法でも、キッチリと取り付けの出来る構造です。

さあ、これから納品。
どの様な変化をするか、楽しみ楽しみ。

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一月近く掛かっていた、平面バッフルの製作。
昨日無事に納品。
兎に角疲れました(歳ですかね?)。
でも、精神的には満足感がいっぱい。

今回の納入先。今迄も平面バッフルを使っていました。
サイズも今回収めさせて頂いた物と同じ1m×1mのサイズ。

材料は関本純正の(伊藤喜多男氏設計と言われてはいますが?)バッフルを元に、かなりの強度アップ(後面に木材でかなりの補強)を図った物です。

今回の変更点はバッフルのみ。その他は一切変わっていません。

組み立て完了。

音出しです。
オーナーは一月以上音を出していなかったので、最初は調子が出ないと思っていた様です。

最初からバランスの取れた音が出てきました。

従来のバッフルと較べるとあっさりとした音。でも良く聞くと、今までは出なかった明快な低域が。

中高域も付帯音がなくなり(此れがあっさりと聞こえた原因)、楽器の明瞭さが歴然と出ています。

平面バッフルの難しさは、箱と違い強度を稼ぐのが難しいのです。
木材の補強では完全に強度不足です。

更に今回はユニットのマグネットをがっちりと支えました。
此れが低域の明瞭さを出しています。
通奏低音が心地よい。中々聞けない音。でもコケオドシの音では有りませんから、オーディオ的再生を目指している方には物足りないかもしれません。

今回のオーナーはピアノの調律師。腕もそれなりの人です。彼の耳を満足させましたから、僕は一安心。

『平面バッフルは、2m×2mが必要。』なんて言っているオーディオマニアに聞かせたい音でした。

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