平成19年4月18日開店。店主の日々の日記です。
僕の大好きな演奏家の一人。ジネット・ヌヴー。
彼女の演奏は残念ながらほんの少数のレコードでしか聴けない。
若くして飛行機事故で亡くなり、その活動が途絶えて・・・・・・・。

少なくとも現存するヌヴーのレコードは全て持っていると思っている。
聞く度に、なぜ死んだんだと・・・・・。

で、世間一般のヌヴー評。
女性とは思えない力強い演奏で・・・。

僕も昔はそう思っていた。装置のチューンが進むまでは・・・・・。

今、僕のところで聴くヌヴー。
うら若き女性。でも芯のシッカリした女性。
気が強いんではなく、自分をシッカリと持っている女性。

あくまでも女性でしか出せない音楽表現。

ヌヴーも女性だったんだなー。と安心して聴ける。

ヌヴーが男勝りに聞こえてしまう装置。
昔の僕の装置・・。


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引っ越してから、なぜか気合の入らなかったレコード整理。
千数百枚のレコードを運んだだけで、意気消沈・・・・・。

自分でも何故レコードの整理をする気に成らないのかが不思議で・・・・・・。

そんな自分に火が点いた。

夕食も終り、アルコールも入って、今日は疲れているから布団に入って好きな映画でも見るか。
まあ、其の前にトイレへ・・・・・・。

トイレへの長い廊下。廊下の隣は試聴室。
トイレの帰り、試聴室の障子(ドアでないのが・・・笑)を開けて中へ。
アンプ類の電源を入れる。
レコードが聴きたい。

昨日聞いていたレコードに針を・・・・。

音楽を聴きながら、次に聴きたいレコードがドンドン頭に浮かんでくる。
整理の出来ていないレコードの中から聴きたいものを探すのは・・・・・・。

で、突然レコードの整理を始めた。

つまり、整理をする気が起きなかったのは、整理しても聴けなかったから。
まるで子供。

と言って、聴きたいレコードを探すだけでは整理にならない。
きちんと項目別に整理をしなくては・・・・。

で、僕の持っているレコード、クラシック音楽の枚数が一番多い。

そんな僕が整理を始めたら・・・・・。







クラシック愛好家のレコードの整理の仕方は、殆どの方が作曲家別。

僕は、写真でも判るとおり、演奏家別。

昔ある人に言われました。
『ピンキーさんのクラシックの聞き方はジャズみたいですね。』

つまりですね、ジャズには名言が有りまして、『ジャズに名曲なし、名演奏あり。』
ジャズファンの方は曲目ではなく、演奏家でレコードを選びます(当たり前か)。

で、僕のクラシックのレコードの選び方も、曲目ではなく演奏家なんですね。

最初に整理したかった、カザルス。

まだ全部は見つかっていませんが、この棚一段に100~120枚入るのに、半分を超えて・・・・・・。

改めて、自分でも驚き。
こんなに持ってたか・・。

まあ、極論を言っちゃえば、僕の装置はカザルスと、ブッシュとヌヴーとフルベンが理解出来ればOKと思っているふしも有るので・・・・・・。



あ、ちなみにウィーンフィルを振っているフルベンは聞きません。
更に、死んじまったから無理な相談だけど、ヌヴーのフランクのソナタを聴けたら・・・・。

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只今、半田付け作業の真っ最中。
普段聞きなれているレコードが次々と掛かっている。

フト・・・・・・・・・。

エヴァンスが聞きたく成った。其れもソロで。



このレコードに針を下ろすのは何年ぶりだろう。
10年以上聞いていない。

どんな曲が入っていたかも思い出せない。

大体聴きなれたレコードはジャケットを見た瞬間、最初のフレーズが頭の中を廻りだす。

このジャケットを見ても何も頭の中に浮かんでこない。

なぜ急に聞きたく成ったのか自分でも判らない。

針を下ろす。普段聞きなれているエヴァンスのタッチよりも強いタッチに聞こえる。

拙いな。半田付けをしながら聞ける演奏ではない。

今、キーボードを叩きながらも、一瞬指が止まってしまう。

急に聞きたく成った訳も、今まで聞かなかった訳も自分でも判らない。

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色々と弄繰り回した僕の装置。
只今エージング中。途中で聴いたお馴染みさんにも喜ばれて、僕もニコニコ。

装置の調子が良ければ、聴きたいレーコードも増えます。
何しろ僕は大の片付け下手。レコードも例に漏れず、トンでも盤が行方不明に(勿論店内でです、汗)。

そんな中の1枚(2枚組みですが)。




ライブ盤です。
登場人物を見て下さい。




3面と4面はエラ&ルイ(超有名盤)の再来。エラのスキャット、エラが歌うルイのモノまね。

当時、この演奏を生で聴いた人がいるなんて・・(思わずやきもち)。
エラとルイのライブ盤はこのレコードしか無いんです。

ヤハリ二人の掛け合いは楽しい。思わず僕の足がリズムを取っている。
ジャズはお洒落じゃなくちゃ。

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暫らくぶりのアップです。
遊んでいた訳では無いですよ。只、野暮用が多過ぎて・・・・。


改造完了

先週から掛かっていた、SMEの改造も終わりました。
今回は持っては行けないので、音がどれだけ変わったかの確認は出来ませんが、過去に散々行った改造ですので、十分想像は出来ます。

で、此処の所秋の気配で、空気の湿度が下がっています。
1年の内で一番良い音の聞ける季節。

新しいギヤボックスの馴染みも兼ねて、レコードを聞きまくっています。
10日間聞けなかった反動かも・・(笑)。

僕のレコード棚。何箇所かに分かれていて、クラシック関係が一番出し辛い位置に・・。
要はレコードの前に物が多過ぎ、出し辛い(と言うか出せない、汗)。

まあ、作業をしながらと成ると、気楽に聞き流せる音楽に成ってしまうのも有るんですけどね。

急にクラシックをシッカリと聞きたく成ったんですね。
流し聞きではなく、落ち着いて・・・・。

レコード棚を端からじっくりと眺めました。
整理が悪いので、トンでもないレコードが眠っていたりします。

で、見つけたのが・・・・・・。


天才

確実に20年以上針を下ろしていません。
と言うか、当時の装置ではグルダが歌ってくれなかったのです。買って1~2度聞いて、お蔵入り。
僕が、グルダを理解出来なかっただけかも知れません。

組み物ですから、背表紙のグルダの文字を見たら急に聞きたく成ったのですね(こんなレコード持っていたんだ)。

兎に角、一番上に有ったレコードを取り出し、ターンテーブルの上に。

針を下ろす。

天才。

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今日も朝からフライス仕事。実は2~3日前に大チョンボ。一昨日、慌ててアルミの材料を買って来たのです。
こんな時は、気持ちのあせりが更なるチョンボを。

そんな訳もあって、昨日休んだのですね。

新規一新して頑張って、チョンボ部品の作り直しは成功したのだけれど、疲れた。

そんな時、急に聞きたく成った1枚のレコード。


フランクのソナタ

実は僕の大好きな曲の一つ。『フランクのソナタ』

何人かのレコードを持っていますが、その中の一人『ローラ・ボベスコ』。
でも・・・・・・・・。

凄く悩ましい悩みが・・。
大好きなフランクのソナタ。あの人の演奏で聞きたい。
絶対にあの人のフランクのソナタは、すばらしい筈。
あの人は実演では、フランクのソナタを演奏していたらしい。
レコーディングの予定も有り・・・・。
そのレコーディングを間近に控えた日に帰らぬ人に・・。

その人の名『ジネット・ヌヴー』。

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ヘッドアンプ作りの真っ最中。余計な実験を考えたから手の掛かる事(汗)。と言って、思いついて実験しないのは怠け者。

クッソー、の繰り返し。一旦出来た配線をやり直し。頭の中で判っていたつもりでも、実際に配線に掛かると違った引き回しが頭の中に沸いてくる。

そんな中・・・・・・。
頭の中にあるメロディーが鳴り出した。
昔散々聞いたぞ。此処何年も聞いていない。何の曲だ。凄く懐かしいメロディー。そのメロディが頭から離れない。どんどん頭の中で鳴り出す。消えない・・・・・。

そうだ・・。

アンプに火を入れ、レコードケースの中を探し出す。あいつの筈。



頭の中で・・・。

きっとこいつだ。いや絶対にこいつだ。

針を下ろす。頭の中のメロディーとスピーカからの音がシンクロ。頭の中の演奏よりも、はるかにご機嫌なスピーカーから出ている演奏。

そうか、このレコード。本当に暫らく聞いていなかった。
その間、僕の装置はかなり変わり・・・・・。

僕の装置は、正常進化をしているらしい。
こんなご機嫌なバド・パウエル。過去には聞けなかった。
拙いな。ヘッドアンプに掛かれない。

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